李ヨハネ(イ ヨハン)先生のみ言。
「本性の恨(ハン)」、今回が最終回になります。
☆
恨を補充していくためには
恨(ハン)を補充していく人であれば
根気よく専念してゆくようになるのに、
そうでないと一時的な所に定着するようになります。
迫害が終われば信仰の意欲が弱まり、
迫害があるときは意欲的に信仰するのがその例です。
また祝福を受けるときまでは一生懸命だったのに、
祝福を受けたら終わりだと思ってしまいます。
勉強も試験のときは一生懸命するのに、
試験でないときはおざなりにします。
また学生時代には勉強しても、卒業したあとは勉強しません。
人はこのように一段階上に転換することができないのです。
一段階ごとにいつも成長しなければならないのに、
やっては途中でやめてしまうようになります。
どうしてそうなのでしょうか。
そういう人は恨の起源を見つけられないからです。
☆
どのように自分を育てていくかということが問題です。
自分の価値観が常に高くならなければならないのに、
その場で満足しようとします。
「こうではない。こうではないのに……」と
常に考えなければならないのにそうできません。
肉身のいやしを受けた人が、もう一段階上がって
「肉身の病気を治しただけでいいのか。
病気になった原因があるのではないか」と考えなければなりません。
イエス様からいやしを受けたあと、
病気が治ったことで終わるのではなく、
主にもう一度相談してみるべきなのに、
病気が治ったことで喜んだのです。
問題を解決したところでストップしました。
いつも目的地に向かっていくところには、ストップがあるはずがありません。
新しい自分の基準に向かって
全力を尽くさなければならないのにそれで満足しようとします。
伝道がうまくいった、よく復興した、
百二十名の目標を達成した……。
それが目的であるかのように錯覚するのです。
☆
神のみ旨は、天にのみ孝誠を尽くすという人だけを
この地におこうとするものです。
また霊界に行った人たちを
そのまま捨ておくことができないというものです。
地上の人間を通してでもその恨(ハン)を解くようにし、
すべて肉身を持つ地上人と同じ基準で復帰しなければならないのです。
メシヤはこのところに中心を置かれました。
ところがメシヤに従う人たちは、ただ自分の分野で
目的がなされたかのように考えるのです。
「祝福を受けた。家が建った。食べること、着ることが解決された。
だから感謝しないでおれようか」と言います。
自分を中心としては十分でしょうが。
先生と関係が深くなれないときは、
自分中心に定着してしまいます。
実際私たちは、「先生はこうされるだろうか。
先生は今どのようにしようとしておられるのか」
と疑問を持って、いつもいつも
先生のなさることを知ろうとしなければなりません。
このようにいつも考えるなら、分かるようになってきます。
☆
このような問題に全く言及もせず、
従うこともしなければ、疲れて途中でやめてしまうでしょう。
疲れるとはどういうことかというと、
恨が全て浪費されたということです。
この恨の原動力が、私を無限に引っ張っていくことのできる
原点にならなければなりません。
そうしようとすれば、自分の価値観が
高まっていくにつれて、恨が出てくるようになります。
恨がもっと増えていくのです。
皆さんはまず、無知の恨をしっかりと解かなければなりません。
それを解くことができなければ、それ以上発展できないのです。
☆
また生活圏内で、この人間関係を
円形運動を通して解いていきながら、
父の立場で新しい恨(ハン)の基準を探し出さなければなりません。
現在解けたといって喜ぶのではなく、
もう一段階高めて解かなければならない問題があると考えて、
今まで解いた公式で信じていくなら、また解けるのです。
しかし、今解くことができないなら、
次の段階のものを解くことはもっと難しいでしょう。
自分が責任を持つ問題を痛快に解いていく人、
感謝する心が増していく人、その時その時を逃さないで、
先頭に立っていこうとする人になれば、
心情が豊かになるのです。
そしてより深い恨を探していく信仰路程を歩めば、
自分では得られない力がほとばしるようになります。
私たちの持っている恨が、栄光なる価値を見いだしていく
原点になることを願いながらお話ししました。
本性の恨
一九八五年四月二十三日(火)統一神学校
この説教はチャペルの時間に語られたもの
一九八五年四月二十三日(火)統一神学校
この説教はチャペルの時間に語られたもの
☆
神様の「恨」、真の父母様の「恨」を知る、
ということはとても貴いことだな、と思います。
ヨハネ先生がおっしゃられるように、
私たちはあまりにも短絡的なもの、
目の前のことに意識がいってしまい、
それを得ることで、すぐに満足してしまいます。
摂理においても
今回の基元節7周年に向かって、
一つの節目を立てるために
み旨にまい進していきましたが、
何か、奇跡でも起こることを期待する、
そんな自分がいるのではないでしょうか。
真の父母様は、
一つ一つ節目を立てられながら、
新たな7年路程、VISION2027に向かって、
歩んでおられます。
それは神様の「恨」を知っておられるからだと思います。
しかも頭だけで「知っている」のでなく、
心から肌身で感じておられるのでしょう。
私たちも目の前のことに一喜一憂することなく、
天の父母様、真の父母様の「恨」を胸に抱いて、
解放するために歩んでいきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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