「真の愛」と口ではいいますが、
具体的にどのような愛なのでしょうか。
中村惣一郎先生(777双)が
真のお母様の愛に触れた証しです。
☆
真のお父様は、1965年1月28日、
第一次世界巡回路程の最初の訪問国として、
日本を訪ねてくださいました。
西川勝(崔奉春)先生(36双)から
お父様のお話を伺っていましたが、
当時はお父様とはお呼びせず、
「大先生」とお呼びしていました。
まだ一度もお会いしたことはなく、
お写真でもお顔を拝見することが
あまり多くはありませんでした。
イエス様の果たせなかった使命を成就されるために、
再臨主としておいでになったお方を
どのような心情でお迎えしたらよいのか、
戸惑っていたことを思い出します。
長年、真の父母様に侍り、子女様を
見守ってこられた申美植(シンミシク)先生(西川先生夫人)が、
深い心情でお父様をお迎えすることができるように、
私たちの心を整えてくださっていました。
このとき、真のお母様は韓国におられ、
お父様に同行された崔元福先生が
お母様からのメッセージを私たちに伝えてくださいました。
「愛という言葉の持つ
限りない意味を込めて、
あなた方を愛します」
というものでした。
まだ教会の基盤のない草創期、
お母様とお会いしたこともない、
お写真を拝見したこともない時代でした。
このみ言を通して心にしみるお母様の愛を感じました。
全国の食口たちも本当に慰めを受け、
勇気を与えられたと思います。
☆
それから20年近く経った1983年夏、
お父様のお供をして、アメリカ・マサチューセッツ州の
プロビンスタウンでマグロ釣りをしたときのことです。
ある日、嵐が来るから早めにマリーナ(ボートの停泊所)に
戻るようにという連絡が入り、
私たちは午後5時位に着きました。
近くの出店を見ながら777双の兄弟と二人で
迎えの車を待っていました。
そこに普段着姿のお母様が来られました。
私たちがご挨拶すると、お母様は、
「お父様はまだですか?」と日本語でお尋ねになりました。
私たちは、「もうすぐ、
お帰りになると思います」とお答えしました。
お母様は、手に持っておられたドーナツを
ポッと割って、私たちに下さったのです。
それはあまりにも自然な行為でした。
とても不思議な感じがしました。
“これは何なのだろう?”と、
お母様を通して体験した感覚の世界を、
自分なりに尋ね求めてみました。
「このドーナツを食べなさい」と言われれば、
それに対して「ありがとうございます」
というような会話が普通であろうと思うのです。
しかし、そのときのお母様の印象は、
もっともっと近い感じだったのです。
私は、”そうだ!ご自身の子女である
興進様と私たちを同じように扱ってくださっている。
ご自分の子女様と他人の子女との差がないのだ”
ということに気づいたのです。
よく、「カインの子女を愛して、
それから、アペルの子女を愛する」と聞いていましたが、
お母様におかれては、その差がないのです。
書籍『心を打つ50の証し
真のお母様、感謝します』より
「私の心に響いた真の愛」
中村惣一郎(777双)
真のお母様、感謝します』より
「私の心に響いた真の愛」
中村惣一郎(777双)
☆
日本語を語られるお母様に
愛を感じます。
また、お母様がドーナツを渡されたお姿。。。
中村惣一郎先生は、「不思議な感じがしました」
そのように表現されています。
私たちがお母様に侍る心情と
お母様が私たちを愛する心情に
隔たりがあるのでしょう。
おそらく、中村先生は
そのとき初めて挨拶されたのですから
深い心情の因縁はなかったかもしれませんが、
お母様は子女様と全く同じように
接していかれました。
「真の愛は直短距離を通る」
そのように言われますが、
真の親の愛が、子女に向かう心情が
ドーナツを渡される姿になって
表れているのだと思います。
私がその場にいたとしても、もしかして
全く同じように対してくださるのではないか。
そのような真のお母様のご心情を
求めていきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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