2020年12月10日

差別されたとしても一体化していきます! 《神明先生のUTS時代の神体験》



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神明(しんみょう)先生の信仰エッセー、
「悩める黒人学生を和動してあげたとき、
聖霊の働きがありました」を紹介します。


私のUTSの教授時代は、悩みある多くの学生たちの
カウンセリングをしましたが、あるとき、黒人学生を面倒見ました。

彼の悩みは、統一運動がいくら真の愛を説き、
人間は皆、貴重で平等だと教えても、
実際は人種差別があるようなので、
自分がいくら頑張っても統一運動の中ではうだつが上がらず、
出世することもできない、というものでした。

彼は一見、温和そうで、人格のある人のように見えたのですが、
そのような悩みを内側に秘めていたのです。

それで私は、たとえ黒人であるがゆえに差別されて、
理解されず、出世できなかったとしても、
神様は全てをごぞんじなのだから、目立たない所ででも、
黒人でない人たちが頑張るより以上に誠を尽くして、
一体化して頑張ることはできるのだ、と言ってあげました。

そして、そこにこそ神様の愛が最も顕現して、
そこから教会の心情革命が始まるかもしれないので、
その黒人食口こそ誰よりも尊い食口になれる道があるのだ、
と励ましてあげました。

それを聞いた彼は、目に涙を浮かべた後、その目を閉じながら、
静かに首を縦に振ってうなずいてくれました。
すでにその場には神様の愛が聖霊と共に訪れてきたように、
彼と私は感じました。


それに付け加えて、北アフリカのクレネ出身のシモンという黒人が
イエス様の代わりに重い十字架を背負ってあげたという福音書の話(マタイ27・32、マルコ15・21、ルカ23・26)
真のお父様がとても評価しておられることを話してあげました。

さらには、異邦人カナンの女が「子犬」のように侮蔑的に扱われても
失望せず、「パンくず」でも頂きたいと言って、
真実にイエス様を信じたがゆえに、
娘の悪霊の問題が解決できる恵みを受けたのみならず、
その信仰がイエス様からも褒められたという
福音書のもう一つの話(マタイ15・21-28)をしてあげました。

それを聞いて、その黒人学生が
元気を取り戻したことは言うまでもありません。


実は私も、黒人ではなくとも、日本人であるがゆえに、
いくら頑張っても選民の国の韓国人の前ではだめなのだと
強く感じたことが、少なくとも一度ありました。

それは、1981年の夏、UTS卒業生の中から
博士課程に進むように選ばれた
30名ほどのグループのために開かれた修練会中、
36家庭のある先生が講話の中で次のように話されたときでした。

「真のご子女様も祝福適齢期に入られたが、
ご子女様と祝福を受ける資格のある者は原則として
36家庭と72家庭の子女だけであり、
それ以外は排除され、特に非韓国人の家庭の子女は排除される」

これは確かに、真のお父様が当時、おっしゃったことに違いないであろうし、
また私たち非韓国人は韓国人と比べたら
血統的にも心情的にも劣っているであろうことは知っていたのですが、
その36家庭の先生の言い方に
私たち修練生は心の中で葛藤していたようでした。

私も例外ではなく、自分の中に、いわゆるカインのように、
「愛の減少感」 からの堕落性が出てきているのが分かりました。
それで、その講話を聞き、もがきながら、
必死になって次のように祈ったのです。

「神様、たとえこのようにカインとして
差別されたとしても、やはり一体化していきますから」と。


そしたら、しばらくして突然、全霊界が渦巻きのように
動いているのが見えたかと思うと、
聖霊がものすごい力で私の中に入ってきて、
私の体を激しく振動させ、その愛の力で慰めてくださったのです。

涙が滝のように目から流れました。

それが神様からの応えであったと確信し、
感謝の思いで頭を下げると、聖霊の力はさらにもっと強くなりました。

そして、「そのような覚悟ならば、
必ず最終的にはアベルに与えられる恵みと
同じ恵みを与えるから安心するように」
という啓示を受けました。


理想的には、アベルとカインがお互いを気遣い、
愛し合うところに本当の聖霊降臨があるのでしょうが、
たとえアベルがその大変な摂理的責任の重さゆえに
カインを愛してくれる余裕がなかったとしても、
カインが率先して、神様のみ旨を愛するがゆえに
最大限にアベルを愛していけば、
聖霊降臨の体験が可能であることを知ったような気がしました。

私が黒人学生に言いたかったのは、
愛なる神様はどんな所でも訪ねてくださるので、
今の自分の与えられた立場がたとえ悲惨でも、
それを感謝して受け入れて頑張れば、
他の人たち以上に頑張れるし、神様の愛を感じれるし、
そこから皆に対する希望が始まるかもしれないので、
心配は要らないということでした。

そのように励ましたかったのです。


今、アメリカでは、黒人のストーリングス大司教をはじめ
多数の黒人の牧師たちが真の父母様のために立ち上がって頑張っています。

これも、今まで多くの黒人の食口たちが
目立たない所で忍耐して頑張ってきた結果なのかもしれません。

また、今では真の父母様のお孫様方の相対者として、
日本人の父親や母親を持つ祝福子女が選ばれるようになりましたが、
これも、今まで、多くの日本食口たちが
陰で名状し難い苦労の精誠を尽くしてきた結果なのだと思います。

ここに神様の大いなる愛が現れているような気がします。


ドクター神明の信仰エッセー:UTS時代の神体験
神明忠昭
(*ただいま「世界家庭」に連載中です)


人種差別の問題、というのは、
人類の和合、世界平和、という観点からすると、
決して避けて通ることができない問題です。

黒人も迫害の歴史をたどってきました。
しかし、神明先生の言われる通り、
ダンベリー以降、お父様に侍ってきた
キリスト教の牧師たちは、黒人が多かったと思います。

さらに、ここ最近でも、皆様ご存じのように、
アフリカの国々で、国家単位における
祝福式が行われていく奇跡が起こりました。

まさに「後の者が先になり、
先の者が後になる」時代を迎えています。

私たちにおいても、
愛の減少感に陥るようなことがあると思います。

神明先生が乗り越えられたように、
「差別されたとしても、一体化していきます」
と感謝して祈りを捧げながら、
聖霊体験をしていく歩みを成していきたいと思うのです。



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