奈田壽美子先生の「神と共なる生活」より
『言葉がもつ意味』です。
☆
言葉は目には見えないけれど、実に重要な働きをもっています。
人と人とのコミュニケーションを保つためばかりではありません。
その言葉は、神と自分の関係を生み出してくれるし、
同時に自分自身を造りあげてくれるものでもあります。
「善人は良い心の倉から良い物を取り出し、
悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。
心からあふれ出ることを、口が語るものである」(ルカ六・四五)
とあるように、良い言葉を語ろうと思えば、
良い実が結んだ良い心をもっていなければなりません。
特に伝道者にとっては、相手に応じた、
また時や場所に適った言葉が必要であります。
たいていはその言葉によって、
その人の人格や価値が判断されてしまうからです。
そこに伝道者たる者の生命線があるといっても過言ではありません。
☆
聖書外典の中に格言の書というのがありますが、
そこでは人の語る言葉の影響が
いかに大きいかについて、このように述べています。
おろか者のくちびるは、争いをおこし、
その口は、むち打ちをよびよせる。
おろか者の口は、ほろびのもとであり、
そのくちびるは、生命のおとし穴である。
つげ口する人のことばは、うまい食物のようで
人の心の深みにまでしみこむ
人は、自分の口の実で腹をこやし、
自分のくちびるの実に満腹する。
生死は舌に支配される。
舌のつかいかたで、その実ができる
(格言一八・六〜二二)
☆
実に「舌は火」(ヤコブ三・六)であります。
舌というのは口の中に備えられたごく小さな器官ですが、
時として大言壮語して人を陥れ、
傷つけることが少なくありません。
そうして一言吐いたその言葉によって、
「全身を汚し、生存の車輪を燃やし、
自らは地獄の火で焼かれる」(ヤコブ三・六)のです。
堕落した私たちにとっては、確かに口は災いのもとであります。
しかし、ひとたび神の知恵と霊を受けた者の舌は、
人を生かす力を発揮します。
聖書に出てくる多くの預言者たちがそうでした。
今、私たちも神の召しを受けた者として、
聖別された口をもちたいものです。
「正しい人の口は、生命の泉である」し、
「分別のある人のくちびるには知恵があり」
「正しい唇は憎悪をだまらせる」そして
「正しい人の唇は、おおくの人をやしない」
「正しい人の口で、知恵は花ひらき」
「正しい人のくちびるは、慈愛をしたたらせ」るのです。
そのようにして、神の正しい真理を語る口は
「精製された銀」であると聖書は評価しています。
(ソロモンの格言一〇章)
このように、古くから聖書は至る所で
言葉の重要さを述べていますが、
「霊とまこととをもって父を礼拝する時」(ヨハネ四・二三)に生きている
私たちは、一日も早く、古い慣習の生活から抜けきって、
神によって生かされ、同時に神のみ言(自分の言葉ではなく)
によって、人を生かすことのできる
人格と心情の持ち主とならなければなりません。
そうでなければ、どうして神のみ言を伝える
伝道者であると誇ることができるでしょうか。
奈田壽美子
補助教材シリーズNo5
神と共なる生活 信仰生活講座(前編)
(1986年6月1日発行)
一 言葉がもつ意味
補助教材シリーズNo5
神と共なる生活 信仰生活講座(前編)
(1986年6月1日発行)
一 言葉がもつ意味
☆
「父母と共なる生活」として
紹介していましたので
訂正しました
紹介していましたので
訂正しました
三重苦として知られているヘレンケラーは、
サリバン先生の指導もあり、
言葉を覚えることを通して、
人生が大きく開かれて行きました。
「ことばというものがあるのを、はじめて悟った日の晩、
ベッドのなかで私はうれしくて、このときはじめて
『早く明日になればいい』と思いました」
と表現したそうです。
言葉を話すことができるのは、人間だけです。
神様から与えられた貴い言葉。
奈田先生が仰られるように
正しい言葉、神のみ言を使い、
宣べ伝える者になっていきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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