橘先生のコラム「夫婦愛を育む」
今回は、『虹は半分しか見えていない』です。
☆
車を走らせていると、ラジオからNHKの
『子ども科学電話相談』が流れてきました。
「虹は本当は丸いけど、半分しか見えない。
残りの半分はどこにあるんですか?」という
小学1年生の男の子の質問に答えているところでした。
理系の知識に乏しい私は、「へー、そうなんだ〜!」と驚きます
(後で主人に話すと、常識だよ、とあきれられましたが)。
下の部分は地球に隠れていて、私たちが平地に立っている時は
上半分しか見えないけれども、飛行機からとか
高いビルの上からなら下の部分も見えますよ、
と解説者が答えていました。
新しい知識に、何とも言えない新鮮な感動を覚えました。
☆
もう一つ、虹がよく見えるのは太陽の位置が低い時、
すなわち朝と夕と話していました
(考えたことはありませんでしたが、言われてみれば…ですね)。
大半の人が、虹を見るとうれしくなったり
祝福を感じたりすると思います。
朝ならば、「あ、今日は何かいいことありそう」と
一日の始まりに励ましてくれているように受け止めるでしょうし、
夕方に見れば、「一日お疲れさま。頑張ったね」
と慰労してくれているように感じるかもしれません。
朝と夕に見せてくださるとは(科学的には光の角度の問題ですが)、
神様の粋な計らいではありませんか。
☆
旧約聖書では、虹は人間に対する神からの「契約のしるし」です。
ノアの箱舟で知られる大洪水の後、神がノアとその子孫、
全ての生き物に対して立てた永遠の契約として、
地を滅ぼす洪水を二度と起こさないという約束の証しとして、
虹がかけられたとあります(創世記 第9章)。
この約束の背後にあるのは、神様の愛。
希望・平和・祝福の象徴ともされる虹は、
砂漠以外のほとんど全ての陸地と
ほとんど全ての海で見られるそうです。
神様の愛が全世界に及んでいるんですね。
☆
中学の国語教科書に載った吉野弘さんの
『虹の足』という詩では、こんな光景が描かれています。
山路を登るバスの中で現れた虹に感動し、
目を投じると虹の先が眼下の村に届いています。
でもそこに住む人は虹に気付いていません。
その位置では見えないのです。
太陽を背にした位置にいる人にしか虹は見えません。
作者はこの現象を、
“他人には見えて本人には見えない幸福の中で、
格別驚きもせずに生きている”様子に例えています。
太陽を背に、すなわち神様と同じ目線に立たなければ、
恩恵は見えないのかもしれません。
その上、見えたとしても半分しか見えていない…!
どんなに神様の愛に感動していても、
半分しか感じ取れていないのだ、
分かっていないのだ、と思わされました。
つらい中にあっても、大きな大きな愛で覆われている、
まあるい虹の中にすっぽり入っていることを
想像できたならいいかもしれません。
夫婦愛を育む 161
「虹は半分しか見えていない」
ナビゲーター:橘 幸世
「虹は半分しか見えていない」
ナビゲーター:橘 幸世
☆
昨日、本当にちょっとしたことではありますが、
家計に響く「ある出来事」があり、
気が滅入っている時にこの記事を目にしたので、
載せてみました。
虹も久しく見ていないな、と思った先日、
女性連合で活動していた妻を迎えにいった夕方、
雨上がりの空に虹が見えたのでした。
虹を見ると、何とも言えない感動が押し寄せてきます。
虹は、民族を問わず、時代を問わず、
人々に感動を与えてきたのではないでしょうか。。。
今、生かされていることに感謝して、
毎日を精一杯歩んでいこう。。。
真の万物の日に新たなる出発を期したのでした。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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