北谷先生の
「死んだらわかるけど、それでは遅い」
今回は、『姉が突然、家庭連合へ 』です。
☆
二歳年上の姉は、二十歳を過ぎると、
家の商売の仕事を手伝うようになりました。
その頃、ゆくゆくはわが家の教会を継ぐことになっていた姉が、
家の手伝いだけではおもしろくないということで、
書道を習いに行くようになりました。
その先生が家庭連合の人で、そこで「統一原理」を学び、
家庭連合に伝道されたのです。
それから姉が変わり始めました。
朝が苦手だったのに、早く起きて近所の掃除に行くなど、
明らかに生活が変わったのです。
それまで、私と年齢も近くて、
何でもよく話し合っていた仲だったのに、
一言の相談もなく、「家庭連合に行く」と言い出したのです。
私の家は普通の家ではありません。
神道の教会です。
その跡を取るのは私ではなく姉だと思っていたのですから、
突然、他の宗教に行きたいと言い出した姉を、
私は理解できませんでした。
母の教会は教会ではあるのですが、経典らしいものはなく、
メシヤが来るとか『神様』といった、
教義というようなものはほとんどありませんでした。
祝詞を上げるくらいのもので、
『神様』が母の体に入って、すべて指導していました。
☆
どうして家庭連合に行きたいのかと理由を問いただすと、
姉は、「大神さん(ここでは 須佐之男大神『すさのおのおおかみ』のこと)が
家庭連合に行けと言っている」と言うのです。
もちろん、そんなことは信じられませんから、私たち家族は母を通して、
「大神さん、出てきてください。
姉の言うことは本当ですか?」とお伺いを立てました。
ところが、大神さんがお出ましになるのは、
通常、正月と、六月と十二月の大祓(おおはらえ人々の罪や汚れを払い清めるための神事)の
三つの行事の時だけでした。
ですから私たちが呼んだ時も、大神さんではなく、
亡くなった祖母の霊が来て母に入りました。
それで祖母に同じことを尋ねてみました。
その当時は、霊界に行っている人は、みんな何が良いか悪いか、
すべて分かっているものだと私は思っていました。
祖母は、「苦労するから、行かんほうがいい」と言うのです。
これは質問に対する答えになっていないので、
私はもう一度、大神さんをお呼び出ししようとしました。
すると今度は、いつも私たち家族をはじめ、
信者さんを指導してくれている、母の守護神である
聖姫大神(ひじりひめおおがみ)さんが出てきました。
聖姫大神さんの答えは、
「大神さんは、そんなことは言ってないと思うよ」
という、極めて曖昧なものでした。
要は、「知らない」ということなのです。
それでも、私たちの言うことに耳を貸さない姉に、
聖姫さんから直接言ってもらおうと思いました。
その時は、すでに夜中の零時を回っていました。
私は母に入っている聖姫さんに、「そのまま、いてくださいね。
今、姉を起こしてきますから」と頼んでおいて、姉を連れて戻りました。
ところが、聖姫さんの言葉を聞いた姉は、
「聖姫さんは知らない。大神さんしか知らない」と言うのです。
聖姫さんは、私たち姉弟を幼い頃から守り、
育ててくれた大恩ある神様、です。
ですから、 私が聖姫さんと姉のどちらの言葉を信じるかと言えば、
当然、聖姫さんのほうだったのです。
今まで様々に指示を受け、父親の命が助かったのも、
『神様』のおかげと考えていましたから。
大恩ある『神様』を裏切って出て行くことは全く理解できませんでした。
こうして私は、姉と決裂しました。
光言社刊 北谷真雄 / 著
「死んだらわかるけど、それでは遅い」より
「死んだらわかるけど、それでは遅い」より
☆
「霊界は、すべてわかっている」
と北谷先生は思っていたけれど、
そうではなかった、ということですね。
お姉さんが家庭連合に入ったことを
わからない霊人もいるし、
お祖母ちゃんの霊は、苦労するから行かない方がいい、
と、真実を知ってか知らずか
分からない答えでした。
霊界の位置というか、レベルによって、
認識できる内容も変わってくるのだ、と思います。
そういう意味でも、『私』が認識できる霊界も、
絶対的なものではないので、
一つの参考にすべきだな、と思いました。
昔、「み旨に行くときは、すべてを捨てて、献身」
という時代だったので、お姉さんが
家庭連合の道に行かれたのは、
並大抵な決意ではなかったと思います。
続きを楽しみに・・・
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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