世界家庭に不定期で掲載されている
天野先生の「続・聖歌のめぐみ」。
聖歌(第二部)「手をつなごう」について、
時代的背景や、作曲者のことなどのお話です。
☆
「真の父母様との一体化時代」 に生まれた曲
この歌は、西川太満恵さん(~2018、777双)が、
一九六五年初夏、霊界から聞こえてきたメロディーを
譜に残したところから始まりました。
翌年三月、野村健二先生 (1933~2016、43双) にその譜が渡され、
歌詞が作られて誕生したもので、
一つの時代の記念のような曲でもあります。
それは真の父母様のご来日によって、
日本の家庭連合全体が、それまでと次元の違う世界に
引き上げられた時代の物語なのです。
☆
『第一次世界巡回路程』の一九六五年からの三年間に、
真のお父様は三度、真のお母様は一度、 来日されました。
四十か国に、 百二十の聖地を決定され、
また原理大修練会を通して、
み言と信仰の伝統、メシヤ観・真の父母観を
相続させてくださいました。
後に日本が、世界の母の国として立つ心情と真理の根を、
父母様が植えてくださったのです。
このときから、家庭連合の伝道も大きく進み、
特に多くの若い大学生たちが導かれてくるようになりました。
「日本統一運動史一(歴史編纂委員会編・光言社)」でも、
この時期を「真の御父母様との一体化時代(一九六五年から一九六七年まで)」
と名づけて説明しています。
まだ見ぬ親を慕いながら兄弟姉妹が力を合わせて、
懸命に頑張ってきた日本草創期の土台の上に、
初めて迎えた時代でした。
☆
真のお父様の最初のご訪日のとき、
一緒に来られなかった真のお母様からの、
「愛という言葉の持つ、限りない意味を尽くして、
皆様を愛します。
お供ができなくて遺憾に思います」
というメッセージが、崔元福先生を通して届けられました。
やがて一九六七年には子女様と共に真のお母様も来日してくださり、
まさに母の膝に抱かれるような喜びを与えていただいたのです。
また、全体の摂理のみならず、個人も、この時代を通して
それぞれが新生の体験をしました。
一人一人が、先祖まで引き連れて、真の親に会うことができたのです。
当時の先輩たちの心には、実体の真の父母様との出会いが、
衝撃のような体験として残っています。
☆
この歌のメロディーを霊界から開いた西川太満恵さんは、
主を迎えるために用意されたキリスト教の背景を持って生まれ、
深い闇からの救いを、このとき
真の父母様との出会いを通して実感した姉妹です。
私も超教派の青年聖歌隊でご一緒して、
とても親しい方でした。
二〇一八年、聖和の数か月前に下さった手紙には、
「二度と行けないと思っていた清平に、
周りの助けにより行くことができて感謝です。
天正宮博物館の門をくぐると、真のお父様がニコニコ笑顔で、
『タマエよく来たね!』と出迎えてくださり、
驚きの涙があふれてきたのです」
と書いてあり、それが最後の手紙になりました。
天野照枝
〜続・聖歌の恵み〜
聖歌第二部8番「手をつなごう」前編
(「世界家庭」2021年6月号より)
〜続・聖歌の恵み〜
聖歌第二部8番「手をつなごう」前編
(「世界家庭」2021年6月号より)
☆
ここでは、真の父母様が来日されるようになってからは、
厳密には「草創期」を過ぎた時代だといわれていますね。
私の中では、耳パン時代は草創期というイメージだったので、
ひとくくりにその頃もその後も
777双くらいまでは草創期かと思うのですが、
草創期の中にも段階があるというように
考えたらいいでしょうか。
聖歌にも、真のお父様が平壌時代に作られたものから、
日本で聖歌編纂を通して
誕生したものもあるかと思います。
聖歌一曲一曲は、それだけで歴史があり、
作詞作曲をされた方の信仰のエキスが
つまったものである、と感じます。
日本で作詞作曲された聖歌もいくつかありますが、
なかでも「手をつなごう」は名曲だと思います。
作曲された西川先生は、クリスチャン出身とのこと。
霊界から啓示を受けて作られた曲なので、
私たちも親しみやすいのかな、とも思わされます。
この曲が作られた背景などは、次回紹介します。
天野照枝(あまのてるえ)(777双)
1944年、静岡県生まれ。
「聖歌指導」の草分けの一人として活躍。
聖歌編纂委員として聖歌の編纂、普及、指導、
多くの作詞に携わる。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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