金元弼(ウォンピル)先生のみ言。
今回は、「一体化のための分別」です。
☆
皆様が兄弟に、
「こうしなさい」と話したとしましょう。
そしたら、その人は、「はい」と答えます。
しかしそれで終わったと考えてはいけません。
必ずその人が喜んで帰るようにさせなければいけません。
涙を流して出ていったりさせてはいけないのです。
涙を流しても、出て行く時には
喜んで行くようにしなければいけません。
話した人も、その人に対して、
本当に良いという心が残っていると
言えなければなりません。
☆
先生はたびたび私たちをしかる時があります。
しかし、その後でいつも、この人が
本当に喜んでいるのかいないのか、
感謝しているのかどうかを見つめます。
それでたびたび慰めてあげることがあります。
ですから私たちは、いくらしかられたとしても、
いつもいつも先生に対して
ありがたいという感謝の心が出てくるのです。
☆
先生も牢屋の中で、あのようなかたちで帰った
(先生の)お母様(忠母様)を考えると、
天情と人情をはっきり区別しなければならない
世界があるというのです。
お母様の涙を見る時には、
先生でも弱い心が起こるのです。
先生は誰よりも人情が強いだけに、
そういう心があるのです。
先生も神から、こういうふうに訓練された
ということをお話ししてくださいました。
☆
これから先は、いくら近いものでも、
長い間付き合ったものでも、
神のみ旨を中心としては、
厳しく切らなければならなくなるでしょう。
二十年、三十年、五十年、長い間付き合って、
深い情の関係をもっている人であっても、
神のみ旨を中心としては、
厳しく分別しなければならない時があるでしょう。
その時に切ることができるかどうか。
神は先生をそのように訓練するというのです。
☆
皆さん、サウル王のことを考えてごらんなさい。
神様はサウル王に、
「アマレクを撃ち、そのすべての持ち物を
滅ぼしつくせ」(サムエル上一五・三)とおっしゃいました。
しかし、そうしないで、
いろんな貴重なものを持ち帰ったのです。
サウル王が神の言いつけを守らなかった
というのは、そういうことでした。
☆
分別の時というのは厳しいものです。
神がこういうふうにお告げになるのも、
先生が人情の深いお方だから
なおさらのことだと思います。
ですから先生も、牢屋の中で
いろいろな試練がありますけれども、
もう一つの試練は、お母様(忠母様)の情を
いかに乗り越えるかということであったと、
私は考えております。
☆
分別の目的は何ですか。(統一すること)。
神と一体化することはいうまでもないですが、
その次に忠告する人と一体化することです。
いつも自分というものが介在します。
私があなたに、「こうしなさい」と
話したとしましょう。
そう言う前の私の気持ちは
一体化できない状態ですので、
いい感じではありません。
その人自体が嫌になるのではなく、
先ほども話したように、早く神の道を中心として、
神のみ意を中心として一体化しなさい
ということなのです。
ですから言う前より、言った後の方が、
もっとその人に近くならなければいけないということです。
それをはっきり分かってほしいのです。
人間は、分別してあげよう、
よくやってあげようと思って始めるけれども、
往々にして結果は反対の状態になるのが現実なので、
先生の路程の中で
注意しなければならないことをお話ししました。
平壌開拓から興南解放
第四章 天情と人情
「一体化のための分別」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
第四章 天情と人情
「一体化のための分別」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
☆
分別の目的は統一すること。
一つになることを前提に分別する、ということです。
ですから、分別の背後に愛がある、ということだと思います。
一つになるための分別なので、分別された側が、
愛をもって言われているのだ、
そのように思えるように、分別することが重要だと思います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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