梁允永(ヤン ユンヨン)先生
日曜礼拝で聖歌17番『誓い』を歌いました。
説教の前なのに、歌いながら、とても心に響き、
感動したので、歌詞の由来を知りたくなりました。
天野照枝先生の「聖歌のゆかり」と、
作詞作曲された梁允永(ヤン ユンヨン)先生の証しを紹介します。
☆
「この歌はある決意の感動を中心として、
一つひとつの言葉とメロディーとを丹念に探し、
1ヵ月ぐらいかかって作ったのです。
この歌を文先生はとても誉めてくださり、
『梁允永の一大力作(傑作)である』とおっしやいました」。
聖歌の中に梁女史の作られたものは数多くあり、
皆素晴らしい歌ばかりですが、
これは生涯の傑作であると言われるほどに、
文先生を感動させた歌だということです。
作り始めたのは1955年の末でした。
その秋、文先生は南での受難を終えられ、
嵐の中を耐えた食口たちは奨忠洞の教会から、
青坡洞の新しい大きな教会に移転して
先生をお迎えしたのです。
梁女史の家は奨忠洞の近くでしたから、
それまで足しげく通い、いつも先生の近くにあって
神の愛を存分に感じることのできる日々でした。
しかし、青坡洞に移って距離が遠くなると、
まるで倒れてしまいそうなつらい思いだったそうです。
そういう心をなだめながら、み旨に対する信仰を強め、
自らを鼓舞する気持ちで、この歌を作ったということです。
今にも消えそうな心霊の炎をかきたたせながら、
主にひたすらすがる痛切な心情で、
一言ずつ作ってはうたい、
ひとしきり泣いてはまた作ってうたいながら、
作り上げていった歌で、
完成したのは1956年1月15日です。
その年の文先生のご聖誕日に、
初めてうたわれました。
梁女史は美しいソプラノで、
どんなにか思いを込めてうたったことでしょう。
1961年、聖歌に編入されて今日に至っています。
天野照枝 著
聖歌のゆかり
聖歌のゆかり
☆
上と重複する内容もありますが
作曲された梁允永先生ご自身の証しを紹介します。
梁先生は、梨花女子大の音楽教授で、
梨花女子大事件で免職となりました。(1955年3月)
文先生がソウル警察署から無実で解放となっても、
統一教会への非難中傷はますます
大きくなるばかり・・・
冬になり、そんな年が暮れていく頃
明くる年にかけて「誓い」は作られました。
(上には1ヵ月ぐらいとありますが、証しには
2ヵ月と書かれています。)
☆
天国は驚くべき音楽の世界 梁允永(ヤンユンヨン)
『誓い』か作曲されるまで
奨忠洞にあった教会が青坡洞に移っていくと(1955年10月)、
私は心細くなった。
以前のように気が向くと教会に走って行く
ということもできなかった。
心が塞いで淋しくなるときが多くなると、
夜眠れなかった。
毎日夕方、家庭礼拝をしたりもしたが、
憂鬱な心情はどうすることもできなかった。
徹夜をしながら天を思慕する心情が極に達すると、
そのような心情を曲にしてみたいと思った。
それで作曲したのが「誓い」であった。
その歌は2ヵ月に渡って1956年1月15日に完成した曲であった。
先生の誕生日を記念して発表しようと
夜中の2時〜3時に主に作曲し、
作詞にも心血を注いだ作品であり、
あの多かった食口たちと先生が青坡洞に離れてしまい、
恋しさとそして天に取りすがる心情で
一節一節歌いながら作った曲であった。
その歌は先生の誕生日に私が独唱し、
その後毎年、誕生日の祝いの歌として歌われ、
1961年になって「聖歌」に載せられるようになった。
あるとき、地方の食口たちがこの歌に
多くの感銘を受けたということを聞かれ、
先生が「梁允永の一代力作だ」と
称賛してくださったときがあった。
『誓い』作曲以後、いつも五線紙をそばに置き、
眠りについて夢に音楽が聞こえてくるとテーマを書きとめ、
何種類の歌を作詞・作曲して聖歌に載せた。
「朝日に輝く」(この曲だけは文鮮明先生作詞)
「とり戻した栄光」「苦難のイエス」「栄光の日」
「夢路で天の」「宴のとき」などは私が作った歌として
等しく歴史的な内容が盛られている歌である。
「証言」より
(一部省略しています
文責:ten1ko)
文責:ten1ko)
【歌入り】聖歌17番「誓い」
1.
土より劣(おと)る身 汚れ果てしわれを
捨てたまわず許し
死より蘇(い)かしたもう
いたわり育て 血の汗流して
説(と)きたもうみ言(ことば)
今ぞ心に 奉(たてまつ)る
2.
知恵なく弱き身 御(み)跡(あと)慕いて行き
つまづき倒(たお)るれば
顧(かえり)み呼びたもう
峻(けわ)しきいばらの 血に染(そ)みし主の道
われ今誓い行く
父の居ますみ国に
3.
眠りより覚めて 真のみ旨(むね)知り
心ただ一つに
み旨のために生き
み旨のために死なん 勝利の日来るまで
み旨受け戦う
共に戦い行かん
☆
文先生が「一大傑作である」
と語られた理由がわかるような気がします。
本当にこの聖歌は、名作だと思います。
亡くなった妻のお母さんも大好きだったので、
生前の願いに応えて、聖和式で歌いました。
苦難に置かれている時、
「誓い」を歌うと、とても力が湧いてきます。
今こういう時ほど、この歌を賛美しながら、
神様・父母様とともに乗り越えていきたいと思います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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