入山部長の『幸福な人生には原則があった』
より、「授受作用」です。
統一原理の中でも、核心的な真理の一つ。
力と愛は、こうして生まれます。
☆
人間が元気に生きるためには
力(エネルギー)が必要です。
体に力が満ちてこそ健康体を維持でき、
心に力が満ちていてこそ
人生をいきいきと過ごすことができます。
また、宇宙・自然界を見れば、すべての存在は、
力の作用によって動いていることがわかります。
では、その力はどこから来るのでしょうか?
私たちは熱や電気や原子力など、
さまざまなエネルギーを使って生活していますが、
どれ一つとして人間が存在せしめたものではありません。
自然界の中にあるエネルギーを利用しているだけです。
☆
それは創造主である神の力から出ているのです。
そのようなすべての力の根本にある力を
「万有原力」といいます。
現代の自然科学では、自然界には
四つの力があるといいます。
重力、電磁気力、弱い力、強い力の四つの力です。
それらの力も、もとは一つの力から生まれていることを
科学が証明する日も近いと言われています。
そうなれば、「神の力」の存在を
科学が証明することになるでしょう。
☆
では、神の力である「万有原力」は、
どのようにして自然界の力になっているのでしょうか?
それが「授受作用」の原理です。
神が創られたすべての存在(被造物)は、
「性相と形状」と「陽性と陰性」の
二性性相の相対的関係によって存在しています。
それらが相対基準を造成すると、
主体と対象の立場で関係性をつくろうと、
互いに「良く授け、良く受ける」
という作用を起こすようになります。
これを「授受作用」と言います。
☆
授受作用が起こると、そこから力が発生します。
すべての被造物が「存在している」ということは、
何らかの力が発生しているのです。
生存(生きること)、繁殖(殖えること)、
作用(影響を与えること)などのすべての力は
こうした授受作用から生まれているのです。
☆
物質の根本世界では、陽子と電子が
授受作用して原子を形成しており、
陽イオンと陰イオンが授受作用して
物質をつくっています。
電気にはプラス・マイナスがあり、
これらが授受作用して電気エネルギーが発生します。
自然界を見ると、動物の雄と雌や
植物のおしべとめしべが授受作用して繁殖しています。
家庭においては、夫と妻が
「良く授け、良く受ける」と夫婦円満になります。
それは夫婦の心が通じ合って一つになっている、
和しているということです。
「授受作用」は和をつくり出す力であり、
「一つになる」力です。
☆
ところで、人間が幸福に生きるには、
物質的な力や要素だけでなく、
精神的な力や要素も必要です。
それは「愛の力」です。
それも授受作用から生まれてきます。
ですから、授受作用は、
愛の力をつくり出す原理でもあります。
国家において、政府と国民が「良く授け、良く受ける」と、
国力を得て国家が繁栄します。
世界では、国と国とが「良く授け、良く受ける」と、
世界が平和になります。
一つになって生きていこうという平和の力も、
「授受作用」から生まれてきます。
☆
ところで、「授受作用」は主体が対象に与えるところから始まります。
ですから、お互いが「受けよう」
という要求する思いでいては、力が出ません。
ですから、まず「よく与えよう」
という意識を持って生きていくことが大切です。
これを「ために生きる」精神と言います。
互いに「ために生きて」一つになるとき、愛が生まれ、幸福になるのです。
☆
驚くべきことに、自然界のすべての存在は
「ために生きる」精神を持って「授受作用」をして存在しています。
それは宇宙を貫く精神であり、法則と言えます。
そこから調和が生まれ、秩序がつくられているのです。
そうした姿を見ると、「美しい」と感じるのです。
ですから自然を見ると限りない美しさを感じるのです。
それが愛と美の調和の世界です。
☆
地球を取り巻く宇宙を見てみましょう。
太陽を中心に地球が回り、地球の周りを月が回っています。
互いに「授受作用」することによって、
自転しながら一定の軌道で公転しています。
☆
地球と月は同じ頃、約45億年前に生まれましたが、
まるで夫婦のように、
お互いになくてはならない関係になっています。
地球の地軸は公転軌道に対して23.4度傾いています。
地軸が傾いているのは、
月と関係があるといわれています。
もし地軸が傾いていなければ、
太陽の光が当たる位置が固定されるため、
暑いところはずっと暑いままで、
寒いところは寒いままで、四季は生まれません。
そうなれば、作物を育てることも
簡単ではないでしょう。
もし月がなかったら、
地球は今の3倍の速度で自転するといわれています。
また、常に暴風が吹き荒れ、
生命が生きられる環境ではなくなるというのです。
月が地球を生命の星にしているといえるのです。
☆
動物と植物も酸素と二酸化炭素を互いに交換しあうなど
「授受作用」の関係で生存しています。
例えば、ミツバチは花から花へと
飛び回りながら蜜や花粉を集めます。
そのミツバチによって花は受粉し、
繁殖できるようになります。
ミツバチと花は「ために生きる」関係で
共存しているのです。
☆
このように、自然界は一つの法則で貫かれています。
互いにために生きて共存しているのです。
それゆえ、単独で存在しているものは何一つありません。
互いに「ために生きる」という
関係性でつながっているのです。
自分の存在が他のためになっている──。
それは「愛の法則」でもあります。
このように、すべては“愛の関係”で存在しているのです。
入山 聖基・著
(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)
第2講座 創造原理と人生の目的
授受作用
(blessed lifeより)
(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)
第2講座 創造原理と人生の目的
授受作用
(blessed lifeより)
☆
相対基準を造成し、
良く授け良く受ける──。
つまり、共通の目的をもって、
一つとなる。
自然界ではこれが当然のごとくなされるので、
生存・繁殖・作用が起きるのです。
ただ、存在しているものの中で、
このことが自然になされない生き物が一つだけあります。
そうです、「人間」です。
いまの社会は決して、無条件に与え合う
そのような世の中ではないと思います。
逆に悪い目的で一つとなる
悪い授受作用は、人が集まれば
どこでも起こりやすいものではないでしょうか。
良い授受作用というのは、
共通の目的が神様だったり、
真の愛であれば、間違いないでしょう。
「ために生きる」実践を心掛けている私たち。
神様や、真の愛を中心として、
善なる授受作用を活性化していく
私たちになっていきたい、と思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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