李耀翰(リ ヨハネ/イ ヨハン)先生のみ言、
「神を喜ばせる生活」の前半です。
☆
重要な所属関係
「自分という存在が本然の位置にいるか」、
「自分という存在は縦的関係を
はっきりともっているか」、
このことが人間としての根本であり、
存在位置なのです。
「私という者は、
人間としてしかるべき人なのか」、
このことを確認しながら生きていかなければ、
自分を捨てた人と同じになります。
縦的関係を確認せずに生きる人は
不幸の極みであり、わがままであり、
自分を捨てた人であって、
生きているように見えても、実は死んだ人なのです。
今この時は楽しそうに、誇らしそう(に)
見えるかもしれませんが、
実は、不幸におぼれやすいのです。
そのような人は、その時は誇らしく思っても、
あとで恥ずかしい道を行くようになります。
☆
ですから、人は根本を、所属を
はっきりと知らなければなりません。
自分の立場を忘れて、父母のことや
師のことが眼中にない態度をとっている人は、
精神的におかしな人として見るしかないのです。
心理学者たちは、「多くの現代人は
精神病患者である」と言っています。
それは、自分の所属関係を
はっきりと決定していないからです。
父母も師も眼中になく、だれからも
干渉されず気ままに行動する人は、
明らかに精神病者なのです。
☆
人間において所属関係、すなわち
因縁関係が一番重要です。
人間は、もともと自分を肯定して
生きるようには創造されていません。
ですから、自分勝手に、「私はただ
私のために生まれた」と考えてはなりません。
「私は創造主のものである。
所属した関係圏内で誇らしく生き、
責任を果たしていくべき私」なのです。
☆
試練の中で、相対関係をもつことに
注意するようにとのみ言を聞いたことがあると思います。
人の心は、環境によって左右されやすいものです。
また、子供は環境によって支配されます。
ですから、子供は母親の目の届く範囲にいれば安全です。
ひな鳥はめんどりの近くにいなければ、
禿鷲などの外敵に襲われる危険性がいつもあるのです。
ひな鳥がめんどりと一緒にいる時
その生命が保たれるように、皆さんは
自分の存在位置をよく守っていなければなりません。
ひな鳥が禿鷲に対抗できないように、
皆さんも自分一人の力では行動できないのです。
もしそのようにすれば、この社会の
あらゆる不信の波が押し寄せてくるのです。
ですから、めんどりの懐で育つ雛のように、
人は神様の懐で育たなければなりません。
☆
そのためには、所属関係を一番重要視することです。
もしもその関係が崩れてしまったなら、
世の中の大きな激しい波が押し寄せてきたとき
流されてしまいます。
到底その波に耐えることはできません。
皆さんはそのようなことを
何も知らないのに、自分勝手です。
ですから、小さなことから実践しなければなりません。
☆
「むやみに話をしてはいけません」ということは、
縦的な位置を守らせる訓練なのです。
また、「時間を守りなさい」と言われ、
できるにもかかわらずそれをしない人は、
世の中の波に流されてしまいます。
神様は、「取って食べてはならない」
という戒めを下さいました。
しかし、アダムとエバはその戒めに無関心だったのです。
今日、神様は皆さんに、
「時間を守りなさい。
むやみに話をしてはいけません」と頼んでいます。
このような戒めに対する責任を果たすことは、
主従関係を大切にすることと同じです。
☆
それでも、自分勝手に行動する人には
もはや希望がありません。
ごく小さなことに対しても、
自分勝手に行動する人には希望がないのです。
神様は、ごく小さなことに対しても
大事にする人には良い印象をもち、
大きな仕事を任せることができるのです。
またそれを守れなかった時には、
神様はどんなに失望されることでしょうか。
私たちは、大きなことよりも、小さなことで
気持ちが良くなったり、悪くなったりします。
ですから神様も同じなのです。
天は小さくて見るに足りないようなこと
だとしても、大事に守れる人を「義」とされるのです。
ですから、私たちは小さなことであっても
真面目に大事にし、
相対関係のことを考えなければなりません。
☆
米一粒にも一年の年月が刻まれており、
一円のお金にも、血と汗が込められている
ということを知らなければなりません。
お金持ちとは一円のお金でも大切にし、
一粒のお米でも自分の全財産のように思う人です。
お金一円を軽んじ、米一粒を無視する人は、
そのゆえに恥をかき、
惨めな立場に立つことがあるのです。
失敗する人は大きなことによって
そうなるのではありません。
むしろごく小さなことを無視して、
惨めなことになるのです。
きょう皆さんには、このような
平凡な真理を大切にしてほしいのです。
小さなことを実践して、
自信に満ちるようになるのです。
人は、自分のために生まれたのではありません。
真の御父母様は、皆さんが小さな生活を
どのようにしているのかを注意深く見ておられます。
大きなことを願われているのではありません。
小さなことに真面目で、誠実で、万事に感謝している時、
真の御父母様はそれを御覧になって、
誇らしく思われるのです。
それが真の御父母様の心情なのです。
☆
家を建てるためには、
基礎工事をしっかりしなければなりません。
人も基礎がしっかりしてこそ、
将来希望があるのです。
その基礎とは、人間がもつべき基本姿勢なのです。
姿勢がしっかりしていない人は、
一生の間、人に迷惑をかけるようになるのです。
ですから、信仰基台を
正しく立てていかなければなりません。
その基台の上にしっかりと根を下ろしてこそ、
将来が明るくなるのです。
人にはだれしも時があります。
木に新芽が出、花が咲き、実が結ばれるのに
時があるように、人においても時があるのです。
その時を逃すと、不幸になります。
十歳前後になってできる人もいますが、
その時期を逃して三十歳前後に
立てられたとしたなら、それは本当に不幸です。
夫婦が不和であると、子供にそのような
基礎ができる時期を阻むことになります。
十歳から二十歳の間に、
生きていくための基礎が整わなければなりません。
(『統一世界』一九九〇年九月号より翻訳転載)
21・神を喜ばせる生活
「重要な所属関係」
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則「心情開拓」李耀翰
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
21・神を喜ばせる生活
「重要な所属関係」
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則「心情開拓」李耀翰
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
☆
小さなことを大切にする生活。
「一円のお金でも大切にし、
一粒のお米でも自分の全財産のように思う」
このように思って生活することが大事なのだと思います。
何よりも、文先生ご自身が
そのような生活をしていかれました。
万物を創造された神様を
愛されるがゆえに
万物を貴く思われているからではないか、と思います。
私たちも日常の何気ないことにも、
神様を思い、万物を貴く思う、
そのような心掛けをしていきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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