李耀翰(リ ヨハネ/イ ヨハン)先生のみ言
「真理を求めよ」より
「イエス様の悲しみ」です。
☆
またイスラエル民族が、罪を犯した一人の女性を
イエス様の前に連れてきて、
「モーセの掟に従って石で殺すのですが、
あなたが神様の息子なら、どういうふうに
判断しますか」とイエス様に聞いた時、
イエス様はあまりにも悲しくて、
あまりにも悔しくて、その質問に
顔を上げられなくて、頭を下げて、
手で地面に何か書きます。
そして、その姿勢のままでじっとしておられました。
イエス様はつらい心情を抑えるために黙っておられたのに、
今、イエス様の心情を知らずに聖書を読むと、
なぜその時イエス様は黙っておられたのかも
分からないのです。
そうしてイエス様は、神様の立場に立たれながら、
あまりにも悲しみに陥ったその瞬間をこらえて、
悲しい心情を抑えてこうお話しになったのです。
「罪なき者が、石をとって殺しなさい」。
この言葉がイエス様の口から出た時に、
それを聞いた者たちは、
どれほどびっくりしたことでしょうか。
イエス様をテストして、大勢の前で
イエス様に恥をかかせようとしてきた大衆の心は、
その一言でびっくりしてしまって、
それで恐ろしくなって石を捨てて帰ったのです。
☆
聖書には書かれていませんが、
あんなにもイエス様を讒訴する心、
イエス様を無視する心で来た大衆の心を、
何の力があのように一遍に屈服させたのでしょうか。
悲しみに満ちたイエス様の、
それを抑えて話した力が、大衆の心を、
完全に恥ずかしい思いにさせて、
そこにいられなくさせたのです。
☆
マタイ福音書の第二十三章の三十七節には、
イエス様の次のような言葉があります。
「ああ、エルサレム、エルサレム、
預言者たちを殺し、おまえにつかわされた
人たちを石で打ち殺す者よ。
ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを
集めるように、わたしはおまえの子らを
幾たび集めようとしたことであろう。
それだのに、おまえたちは
応じようとしなかった。
見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう」。
これはどれほどの悲しみをもって
話された言葉であろうかと、
その姿勢、その心情が、
予想できないほどの言葉です。
☆
このようなことから、けさは、真というものが
どこで生まれるのか、それは、
悲しみが生まれたところに真の姿勢が
求められるのだという話をするつもりです。
悲しみと苦痛の同伴者になって、
真の姿勢が求められるのです。
そしてそれは、神様と真の御父母様と
共に求めていくのです。
悲しみを通じないと堕落性は清算できません。
先ほどお話しした、イエス様が
悲しみに満ちて語られた
「罪のない者は石で殺せ」という言葉。
イエス様がそう語られた時、イエス様を
試そうとした人々の心が一遍に清算されました。
そのように、自分たちが罪人だということを
悟ったのを見ると、
人々は、イエス様の悲しみの前で、
真なるものになったのです。
真に近い本性の影響で、
自分たちが罪人であると思い、
石を捨てて戻っていったのです。
24・真理を求めよ
「イエス様の悲しみ」
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則「心情開拓」李耀翰
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
「イエス様の悲しみ」
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則「心情開拓」李耀翰
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
☆
わかりやすく読んでいただくため、
行区切りや段落等の区切りを再編集し
()書きで注釈しています
文責:ten1ko2
行区切りや段落等の区切りを再編集し
()書きで注釈しています
文責:ten1ko2
「イエス様の悲しみの前で、
真なるものになった」
とても印象的な表現です。
すなわち堕落性を脱ぐ、ということは、
ただ課題を指摘していくのではなく、
真の愛を動機とした言葉に
本心が動いたのだと思います。
イエス様のようになることは
到底できませんが、
少しでも近づけるように、
心掛けていきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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