金元弼先生のみ言。
今回は、「何よりも神と神のものを愛する」です。
☆
ルツは一人の子供を生みました。
名をオペデといいます。
オペデはダビデ王のおじいさんに当たります。
ですから、イエス様やヨセフの血統も
ルツから出てくるのです。
こういう話をするのは、異邦人であるルツが、
いかにしてイエス様の先祖の血統、
イスラエル民族の血統を受け継ぐことのできる
祝福を受けたのかを知るためです。
(ルツとナオミの物語1より)
☆
何よりも神と神のものを愛す
イスラエルの風俗によりますと、
お嫁に行った女が貞操を守れないときには、
石で打ち殺すという掟があります。
ところがナオミはルツに、
ボアズの寝室に入って、
足元に寝なさいと命じました(ルツ三・四)。
ボアズが女好きな人であるならば、
問題はないかもしれません。
しかし彼は大変模範的な人でした。
それはイスラエル民族の有力者だ
ということからもうかがえると思います。
ですから、酒に酔っていたボアズの目が醒めて、
ルツを見付けた時に、
許さなかったならばそれでおしまいなのです。
ところがナオミには、神の恵みを必ず受けて
迎えられると分かっていました。
ナオミのこの心情とルツが一致するためには、
いくら信じ難い話であっても、
信じてそのとおりに従わなければなりませんでした。
ルツは死を決して従いました。
☆
イエス様の時代にも、ペテロがイエス様に対して
「死の場へもあなたと一緒に行きます」
と断言したのですが、
彼はそれ以後否定したのでした。
このように言葉で言って認められることは
できるかもしれませんが、決定の段階で
つまずくことが度々あります。
信仰の基台が築かれても、
次の実体の基台で
つまずくことが往々にしてあるのです。
☆
ナオミの三つの勧めに対して、ルツが
勝利したということは、ある面において
信仰の基台を築き上げた期間であり、
言いつけを守ることは、実体の基台を築く期間です。
その基台の上に祝福があるのです。
それによってメシヤのための基台が築かれ、
その上にメシヤが来られたのです。
言葉だけ、約束だけでは何事も成りません。
実体で勝利しなければなりません。
☆
私たちの生活の中でも、そういうことは
たくさん繰り返されています。
生命視するものが人によって違うでしょう。
女性によっても違うし、男性の中でも違います。
生命より愛し大事にするものが、
必ず自分の一番の敵、試練になります。
それは何だというように、
ひとまとめにして言うことはできません。
私に大事なものでも
彼にはそうでないこともあるのですから。
☆
今私たちは、ルツを通じて、自分も家庭も、
理想も神も信仰までも乗り越えて、
本当の神と神の民族を、神の理想、
神の家庭を大事にする心を
習わなければならないと思います。
ルツと同じように、私たちにも
この道に導かれる前の世界があります。
それを全部否定して入ってきたわけです。
しかし、入っているとしても、ここで
決定的に勝利しなければならない課題は
なお残っているのです。
そういうことを考えると、最も大切なことは、
私たちが認めたり認められたりするばかりでなく、
決定し決定されるという段階を経て、
最終的に判定されるまで
勝利しきらなければいけないということです。
何といっても人々からそうだと
認められなければいけません。
人からもサタンからも神からも、
どんどん認められなければなりません。
そういう過程がまだまだ残っていることを
考えるとき、いつもいつも自分の生活の中で
厳しく分別しながら行かなければならないと思います。
異邦の民の一人の娘でありながら、
イスラエルの尊い血統を相続しえた
ルツのことを考えてみました。
U 先生の道は我々の伝統
第七章 何よりも神のものを愛す
「何よりも神と神のものを愛す」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
第七章 何よりも神のものを愛す
「何よりも神と神のものを愛す」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
☆
再編集 文責:ten1ko2
ルツは異邦人でしたので、
当然、その民の信仰を持っていたでしょう。
しかし、姑ナオミに従って
彼女の神を自分の神としたのでした。
その土台で、ポアズと関係を持ったのです。
当然、私的感情は一切なく、
これもナオミの指示に従っただけでした。
前回もお伝えしたと思いますが、
重要なのは神様がどのように受け止めたのか、ということです。
自分の神以上にナオミが信じた神様を愛した、
その信仰を神様が受取り、
神様はナオミの血統にイエス様を誕生させたのです。
人間的な観点でなく、
神様がどう見つめるか、それが重要だというのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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