阿部先生の「韓国と日本の文化の違いについて教えてください 」
今回は、『分かち合いと自尊心』です。
☆
韓国では出会った時の挨拶言葉に、
「こんにちは」の代わりに
「ご飯食べましたか」という言葉があります。
お腹を空かせていないか、という
気遣いが挨拶言葉になりました。
韓国は歴史的に動乱・戦争が多く、
食べられない歴史が長かったがゆえとも考えられますが
それだけではないでしょう。
☆
またお菓子でも、ご飯でも一人で食べようとしません。
見知らぬ人であっても、山登りの休憩所で
出会った人に食べ物をあげようとします。
お菓子も目の前の人にあげて、一緒に食べようとします。
韓国では何でも一人で食べることは、
ほとんどありません。
知らない人であろうと分け与えて、
一緒に食べる、分け与えの文化があります。
日本では食事をする時、おかずを
一人一人の皿に取り分けて食べるのが普通ですが、
韓国では同じ鍋をつついて食べるなど、
分けないで食べることが多くあります。
☆
またお勘定を支払う時も日本とは違います。
日本のように割り勘という習慣は、
ほとんどありません。
日本のように10円単位まで計算して、
集金している様子は見ることができません。
誰かがまとめて支払います。
立場や年齢が上の人が、基本的には皆支払ってあげます。
同僚同士でもお互い、今回は私が払い、
次回は私が払い、
と暗黙の了解によって支払者が決定します。
料金を払うレジの前で私が払いますよ、
いや今日は私が払いますよ、
と言い合いをしている場面を多く見ます。
韓国ではおごってあげることは、
普通のこととして感じているのです。
お金がないのに、無理して支払ってあげる場合もあるようです。
☆
また韓国人には主体意識の強い民族性があります。
特に日本に対して、自分たちは
日本に文化を伝えた国であると言ってみたり、
韓国は力では負けても、義においては、
決して日本に負けなかった、と言ったりすることもあります。
韓国人が日本人以上に情を先立て、
威信をかけて戦うのは、
まさに自尊心を守ろうとする、
心の叫びのようなものを感じます。
サッカーの日韓戦は韓国民の日本だけには負けたくない、
という意地のようなものを感じます。
様々な場面で韓国人と日本人がぶつかる時に、
どう公平に見ても間違っているのに、
韓国人は謝らないと日本人が呆れることがあります。
実際、韓国人は対面をかけて戦うべき時には、
負けたら本当に悔しがります。
日本人は自分が劣っている時に、
あっさりと負けを認める、謙虚さを美徳とする面もあるので、
日本人には負けて勝つという考えがありますが、
韓国人は負けても勝つという精神です。
このような違いをどちらが正しいかではなく、
互いを理解して協力していきたいものです。
☆
再編集 文責:ten1ko2
本当に近い国でありながら、
こんなにも文化の違いがあるんですね。。。
改めて、お互いが理解しあうことを通じて、
近くて遠い国ではなく、近くて近い国、
家族のような国家間の関係性が
築かれていくことを願います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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