「オンマ、絶対に
悲しい涙を流してはいけない。
泣くんじゃないよ」
☆
悲しい涙を流してはいけない。
泣くんじゃないよ」
☆
阿部公子夫人の証しより、
興進様(文鮮明先生ご夫妻の次男)が
聖和(逝去)された時のお話しです。
先日、訪韓修練会に参加された方が、
この証しを聞いて、
「とても感動した」と言われていました。
今、この時に、この心情を共有することが
とても大事なことだと思い、紹介させていただきます。
☆
一九八三年十二月、興進様が米国で交通事故に遭われました。
真のお父様による韓国八か都市、最後の光州大会の日でした。
十二月二十三日、光州に行かれるとき、
真のお父様は「きょうが最後の大会で大事な日だよ。」
と言って出発されました。
わたしも一緒に行くようにと誘われたのですが、
留守番をするために残りました。
そのとき、興進様が事故に遭われたという
信じられない連絡が入り、何度も耳を疑いました。
体の調子が悪くて、残っておられた金元弼先生に
胸をドキドキさせながらお伝えすると、
「そんなことありえないでしょう。
わたしは信じません。」
と目を閉じて、黙ってしまいました。
わたしも震えが止まらず、
金元弼先生と二人でお祈りをしました。
☆
もちろん、この知らせは光州にいらっしゃる
真のお父様の元にも伝えられていました。
光州大会が大成功に終わり、
多くの責任者が集まる新門路の館に戻って来られた
真のお父様は、真のお母様にみんながいる前で
「オンマ、絶対に悲しい涙を流してはいけない。
泣くんじゃないよ」
と言われたのです。
真のお父様は、さらに真のお母様に
「自分の部屋に入ってもいけない。
みんなとここにいるんだよ」
と言われると、お母様は
お父様の言われるとおりにしておられました。
☆
真のお父様は、韓国八大都市で行われた
「全国勝共決起大会」の報告を受けられたり、
み言を語られたりされていました。
その間、興進様のようすを心配されて、
容体がどうであるかは一言も聞かれませんでした。
最後の光州のようすを聞かれて大満足され、
満面に喜びの笑みを浮かべて、
この間のすべての勝利をお祝いされました。
そして初めて、真のお父様はぽつりと、
「興進君はどうなの?」と尋ねられたのです。
最後の報告を聞かれて、真のお母様の方を見られ
「オンマ、偉いね。泣かないで」と言われました。
真の父母様が行かれる道が、どれほど厳しく
天情に徹する道であることかをかいま見ました。
☆
真の父母様が、韓国ですべきことを済まされ、
十二月二十七日、生死の境をさまよわれている
興進様の所へ帰られる日、
わたしたちはどのような心情で父母様を
お見送りすればよいのか分かりませんでした。
それで、みんなで泣かないで
お見送りをすることにしたのです。
そのとき、真のお母様は玄関先で
「いちばん悲しい時は笑うのよ」と言われ、
にっこり笑って出発されました。
そのとき、わたしたちは号泣したい心情でしたが、
涙をこらえ笑いながら、
「行ってらっしゃいませ」と敬拝をして、
真の父母様が乗られた車が見えなくなるまで
お見送りをしたのです。
その後、みんなで抱き合って泣きました。
しばらく涙が止まりませんでした。
そして、「もう泣くのはやめましょう」を
合い言葉にしながら、心配な日を過ごしました。
☆
それから間もなく、新年を迎えて
興進様がお亡くなりになったという知らせが届き、
ご遺体が一九八四年一月五日に新門路の公館に到着されました。
そのときは、真の父母様はすでに漢南国際研修院にお住まいでした。
興進様の帰歓式は、新門路公館で行われました。
わたしたちは、精誠を尽くし徹夜でその準備をしたのです。
韓日家庭の日本の女性たちも、次々と集まって来てくれて、
だれ一人寝ることも食べることも忘れて、
尊い帰歓式のために真心を込めて準備をしました。
文聖進様がご遺体の横にずっと座っていらっしゃって、
あいさつを受けておられたことが忘れられません。
その後、真のお父様は
「葬式ではなく昇華式である」とおっしゃり、
第一回の世界昇華式がリトルエンジェルス芸術会館で、
盛大かつ荘厳に執り行われたのです。
阿部公子
☆
真の父母様は、人類の親であり、
救い主であられるので、
私的な思いを持つことができないといいます。
公的な立場を24時間持ち続けておられるのが、
真の父母の立場です。
お父様は、お母様に対して、
「もし、自分の子供のために泣くのなら、
全人類が同じような状況にあった時に
泣かないといけないんだよ。
だから自分の息子のことで泣いてはいけない」
そのように話されたと言います。
この境地はご本人でないとわからないのは当然なのですが、
まさに「心情の十字架の道」だと思います。
真のお母様は、今後のこともすべて考慮されながら、
今、最善の道を歩んでくださっています。
そんなお母様と一つになることが
私たちに願われている道であり、
今は、より一つとなる時であることを感じます。
※ 当ブログ記事の転載、拡散について
その際は、リンクを貼っていただくか
当ブログ名とURLを記載して頂くようにお願いいたします。
なお、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、無断転載
に関しては、固くお断りいたします。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
その際は、リンクを貼っていただくか
当ブログ名とURLを記載して頂くようにお願いいたします。
なお、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、無断転載
に関しては、固くお断りいたします。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
【父母様の路程 生活の証しの最新記事】
- 悲しむ時間はありません 地獄の世界の門を..
- み言に酔って生きる 訓読会の伝統は、いつ..
- 昨日より今日、さらに1年後が大きくなる ..
- (証し)周藤先生が見た「平和の母」の真実..
- 誰も私たちを分裂させることはできません!..
- 出発の祈り「監獄での毎日に神様の香りが漂..
- 極秘で進められた電撃北朝鮮訪問!! その..
- 「統一教会本部をダンベリーに移す」 この..
- 「これは政府による宗教への内政干渉/私は..
- 40年前の今日、無実の再臨主、収監 「私..
- 秘書官が見た、「平和の母」の素顔 ──他..
- 平和の母・武勇伝 「私が誰なのか知らない..
- 欧米でも大歓迎! 酸素ボンベを準備し..
- アボジとオモニのネット中継通話、そのきっ..
- 初めての訓読会は、パラグアイ川の狭い船の..
- 金日成との歴史的対談・エサウとヤコブの和..
- 北朝鮮訪問で真の母がお土産に準備されたも..
- 「グリコのおまけ」のみ言「日本人はおま..
もしも生きておられたらと何度も思わざるを得ません。
再臨のメシアの道は想像を絶する道なのですね。
どんな時でも公人として見本を見せて下さる御父母様
そんな御父母様の息子になれて本当に良かった。
ありがとうございます。