神明先生のエッセイ、今回は、
「私自身が背信者ユダの代身だと思って
侍ったときのお父様」です。
☆
今回の証しは地上での真のお父様の思い出ですが、
決して過去の話だけで終らせたくないので、
ここにつづります。
これを通してお父様を再び思い出し、
これからも、もっと責任をもって
霊界のお父様と地上界の真のお母様に
侍っていくようにしていきたいと思います。
☆
それは1997年7月下旬のことでした。
その日の夜、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港から
飛び立ったアルゼンチンのブエノスアイレス行きの
ユナイテッド航空の飛行機に、
私はお父様と共に乗っていました。
実は、その日の早朝、イーストガーデンで、
突然お父様から、10日間の南米旅行に一緒に行かないか、
というお誘いがあったのです。
お父様は、UTSの責任者として夏休みも返上して
働いているようだから、たまには
こういう旅行もいいんだね、と言ってくださいました。
どういう訳か分かりませんが、2人の韓国人の
リーダーが随行していたのに、畏れ多くも
私がお父様のファーストクラスの座席の
すぐ左隣に座ることになりました。
そこは普通、お母様の座席です。
ところが、そのときお母様はお独りで韓国にて
特別巡回講演旅行をしておられたので、
私に回ってきたのです。
☆
私はUTS総長になる前は、たとえ外的に
お父様に至近距離で侍ることはできなくとも、
お父様を霊的に感じる体験していました。
お父様にお会いしてきたばかりの人から報告を聴くときに、
たとえその人が欠点のある人でも、
その人をお父様のごとく大事にすると、
不思議にもお父様の波動が伝わってきて、
お父様が恋しくて泣けるのでした。
また、問題を抱えて苦悩する人に対して、
お父様だったらこのように愛していかれるに違いないと
思って接すると、その人を見て
お父様の愛を思い出して泣けるのでした
(男なのに女々しく泣く話ばかりですみません)。
☆
ところが、実際に飛行機の中でお父様の
すぐ隣に座る立場になって、
正直、少々慌ててしまいました。
自分の直ぐそばにお父様が実体的にいらっしゃるのです。
しかも10分間くらいだけというのではありません。
ブエノスアイレスまでは10時間以上もあるのです。
そしてその後、お父様との10日間の旅行なのです。
で、そのときとっさに思い出したのは、
2000年前にイエス様に直接侍った 12弟子のことでした。
彼らは3年間イエス様に侍りました。
しかし、十字架に向かわれるイエス様を
3度も否定したペテロをはじめとして、
全員がイエス様を捨てて四散してしまいました。
その中で最も大変だったのが、背信者ユダであったでしょう。
そのユダに裏切られて、
イエス様はどんなに悲しまれたでしょうか。
また、ユダは裏切ったあと、どれほど悔いて
自殺までしたことでしょうか。
☆
2000年前のその悲惨な状況を思いながら、
私はお父様に侍るに当たり、特にユダの代身となって、
ユダがイエス様に対してできなかったことを
最大限、代わりにしてあげる心情で
侍ろうと思いました。
そのようにしたせいか、先程の慌てるような気持ちというか、
緊張感といったものが不思議なほどになくなり、
自然な気持ちでお父様に接することができました。
お父様にはユダの話しなぞ全然口にしなかったのですが、
お父様は何かを感じられたせいか、
私のしぐさや会話の内容などを全て
ほほえみをもって受け入れてくださいました。
そして会話も自然に進みました。
本来ならば完成人間となって侍るのが
お父様に対する最大の親孝行なのでしょうが、
まだとても不足な人間なので、
そのときはそのチョイスしかありませんでした。
☆
機内でのお父様との会話の中で、
「今までお父様の至近距離にいなくとも
他人のために尽くしたときにお父様を近く感じました」
と申し上げると、
お父様は 「霊界が働くんだね」 とおっしゃいました。
また、「裏切るような食口を追放せずに許して
抱いてあげたときに神様の存在を感じました」
と申し上げると、
お父様は
「許してあげて損をすることは絶対にないんだよ」
とおっしゃいました。
そして、「過去の先祖の歴史的な一切の罪を
清算するためなら、世界のどこにでも行って
どんな苦労でもします」と申し上げると、
お父様は首を縦に振って大きくうなずいておられました。
「お父様の隣にこのようにして座れるのは夢のようです」
と申し上げると、お父様は大きな声で笑われました。
その他、さまざまな会話をしましたが、ここでは書き切れません。
☆
機内での食事のときも、2000年前のユダが
イエス様にできなかったことをしてあげるような思いで、
心をこめてティッシュペーパーを差し上げたり、
ナイフとフォークの準備をしてさしあげたりしました。
いよいよ就寝時間が来たときも、ユダの代身として、
心の底からの精誠でお父様に毛布をかけてさしあげました。
そのときのお父様の顔には安堵感のようなものが見られました。
☆
翌朝、目が覚めると、間もなく飛行機は
ブエノスアイレスに着きました。
飛行機を降りて、迎えの車が来るまで待合室で待っているとき、
中央の椅子に座っていらっしゃるお父様が
こらえきれないほどに慕わしくてしかたがありませんでした。
その慕わしい思いに、かわいそうなユダをも
同参させるようにしました。
すると、お父様がイエス様のように見えて、
ますます懐かしく思えました。
お父様もしきりに私に視線を向けていらっしゃるようでした。
お父様も私も無言だったのですが、
待合室ではそのようなやりとりがお父様と私の間にあったのです。
☆
このような足らない者でも、
そのときは自分の身を低くして
お父様と深い交わりができたと思います。
でも今は基元節を迎えたあとなので、
罪人の立場ではなく、もっと完成により近い立場で
真の父母様に侍る時代が来ました。
あのときでも喜んでいただきましたが、
これからはもっと高い次元で喜んでいただきたいと思います。
そのためには、自分をもっと霊的に鍛えて、
伝道などの喜びの実績をお捧げできる者となりたいです。
UTS時代の神体験
:ドクター神明の信仰エッセー
Q私自身が背信者ユダの代身だと思って侍ったときのお父様
(世界家庭に連載中)
:ドクター神明の信仰エッセー
Q私自身が背信者ユダの代身だと思って侍ったときのお父様
(世界家庭に連載中)
☆
神明先生とお父様のやりとり、
とても貴重なものですね。
また、「侍る」ということは、
外的に侍るのではなく、
さらには、目の前におられなかったとしても、
心情的に慕い、求めていくことが大切なのだ、
そのようなことを教えていただきました。
お父様に喜んでいただけるような
そんな思いを持ってみ旨に励み、
さらには、日々の生活を送っていきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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お父様が恋しくて仕方なくなると。金日成さえも
やはりお父様は人類の父なんですね。
私もまたお父様とどんな会話したのか、どんな事したのか
興味深々で聞いています。
まるで自分の父はどんな人だったのか知りたがる子供の様に