今から73年前。すなわち、
1951年5月11日は、お父様が釜山において、
原理原本を書き始められた日です。
金元弼(ウォンピル)先生のみ言より、
「『原理原本』の執筆」です。
☆
その後、私は米軍部隊で働くことになりました。
その間、先生は原理を執筆され、
私が帰ってくるとそれを私に渡してくださるので、
読んで差し上げると先生はじっと聞いておられました。
先生はよく山に行かれ、
暇さえあれば山から石を拾ってきて、
土を運び、家を造る準備をされました。
☆
そのころ、私は米軍部隊で
いろいろなペイントの仕事をしていました。
ある日、私がいたずら半分に絵をかいていると、
先生が御覧になって、
「これからどんどん絵をかくように」
とおっしゃるので不思議に思っていました。
するとある時、同じ職場の人が私に、
絵をかいてみないかと言うのです。
その人は米軍の婦人とか女友達の写真(絵?)を
かいてあげていたのですが、
私にもその注文を取ってやる、というのです。
☆
最初の仕事は黒人の写真でした。
私は黒人を見たことがなかったので、
どんな色を入れたらよいのか迷いながら、
とにかく四時間半かかってそれを仕上げました。
私はそれでお金をもらおうという考えはなく、
ただ悪口さえ言われなければと思っていたのですが、
意外にもその人は「良くかけた」と言って
お金をくれ、さらに注文を取ってくれました。
それで私は力を得、先生のお言葉どおりに
絵をかくようになったのです。
その後、食口の数が増えれば増えるほど、
注文も多くなっていきました。
☆
私は毎日、五時に仕事を終え、
注文を受けて帰って来て、
それから絵をかき始めるので、
いつも終わるのは午前零時か一時ごろでした。
先生は私が帰る前に市場に行って
必要なものを買って、
絵をかく準備をしてくださいました。
そして、私がかき終わるまで
そばで見守っていてくださり、
そのあと私が休むと、先生はそれを
朝持って行けるように、
切って丸めて準備してくださるのでした。
そのうちに、先生も色を選んだり、
背景をかいてくださるようになり、
またしばらくすると、
私は顔だけかけば先生が服や髪の毛や
背景を塗ってくださるようになりました。
そうして、一日に十五枚、二十枚と
注文が来て、時には午前四時、五時まで
かかることもありました。
☆
時々おばあさんの食口が訪ねて来て、
疲れるので横になろうとすると、
先生は「このように苦労しているのに
眠ってはならない。
眠りが来たら壁に寄りかかって寝なさい」
とおっしゃいました。
仕事をする人は仕事に酔うので
それほど疲れを感じませんが、
そばでただ見ている人は、
大変だったろうと思います。
そのような中で、先生は絶対に
私の前から離れないで見守っていてくださったので、
私は疲れても耐えることができました。
☆
私は働いて得たお金は全部先生に差し上げました。
すると先生は、一か月間食べる米と燃料、
石油、そしておかずとして煮干しを
先に買っておかれました。
私は部隊で食事をしました。
先生は御自分で御飯を炊いて召し上がることが多く、
先生は女の人よりも上手に食事をつくられました。
先生は貧しい修道者たちに
米や服を買ってやったり、
またお金を与えたりして、
お金はすべてそのように使われるようでした。
ある日先生が、「あなたが持って来たお金を
全部使った」とすまなさそうにされ、
誰々に何を買ってやったとか、
何にいくら、本を買うのにいくらかかったと、
私に報告をされました。
先生がそのお金をどう使われようが、
いったんおささげしたものだから私には関係ないのに、
かえって私の気持ちを案じてくださる先生の姿に、
自分の足りなさを感じ、
もっと尽くさなければと心の底から思いました。
☆
私の帰りが遅くなると、先生は
路地まで出て来て、待っていてくださいました。
また私が疲れて眠ってしまうと、
先生はよく泣き声の混ざった声で歌われたり、
祈ったりされました。
ある時には、まだ暗いのに私を起こして
山に登り、岩のある所で、先生が
「あなたはここで祈りなさい、
私はあそこで祈るから」と言われて、
一緒に祈ったこともありました。
☆
ある日の早朝、先生は突然私を起こして
「早く明かりをつけなさい」とおっしゃいました。
私がランプをつけると先生は、
鉛筆と紙を用意させて「私の言うとおりに
書いておきなさい」と言われました。
私たちが何か文章を書く時は、
途中で考えたりしますが、先生は
初めから終わりまで休まず続けられました。
それは再臨論に関するもので、
『原理原本』はほとんど先生の筆跡ですが、
その部分だけは私の筆跡になっています。
☆
先生は神のために愛して、
それでもなお不足を感じられる方です。
だから私たちも、いつも不足を感じながら
神と先生を愛し、またすべての人々に愛を与え、
また与えながらも自分の足りなさを感じている、
そうすることによって初めて、
天の誇りうる人となることが
できるということを信じます。
平壌開拓から興南解放
第六章 興南解放と釜山伝道
「『原理原本』の執筆」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
第六章 興南解放と釜山伝道
「『原理原本』の執筆」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
☆
再編集 文責:ten1ko2
1951年5月11日から、真のお父様(文鮮明先生)が
「原理原本」執筆を始められ、ちょうど1年後の
1952年5月10日午前、釜山ポムネッコル土塀の家で、
執筆を完了されといいます。
ちなみに、正確には、原理原本を書き始められたのは、
興南での弟子の方の部屋でしたが、
そのあとすぐに、金元弼先生の3畳の部屋に来て
執筆され、ポムネッコルができたのは、
8月だったということです。
お父様は、1年間、ほぼ原理執筆に時間を費やされました。
お父様が鉛筆で筆記されたのですが、
金元弼先生が鉛筆を削る担当でした。
お父様は、元弼先生が鉛筆を削るのに、
忙しいほど筆記されました。
筆記される間に泣かれ、賛美し、
祈ることを繰り返され、
明け方には、裏山に登って
歌と瞑想を捧げられたのでした。
神様から直接伝授された真理を、
詩を書くように筆記されたので、
原理原本は、まさに宣布的であり、
啓示的なものだということです。
あまりにも貴重な原理原本・・・
2008年5月からは、天正宮博物館にて、
保管されています。
☆
お父様の若き日に、ともに歩まれた
金元弼先生の証しを読ませていただくと、
その時の情景が思いおこされ、胸が熱くなります。
お父様とお二人で生活された金元弼先生、
苦労が大きかったでしょうが、
とても羨ましくなりますね。
以前、ある方から、教わったことがあります。
自分自身が御父母様とともに生活していた
お父様から愛されて育った・・・
そのように瞑想の中でイメージしていくと
本当に御父母様と親子の心情関係を結ぶことができる。
ですから、金元弼先生が生活されたその場に、
私がお父様とともに生活していたんだ。。。
そんなふうにイメージしてみるのは、
恩恵深いことだと思います。
かつてイエス様を慕うクリスチャンたちは、
一度もイエス様にお会いしたことがないにも関わらず、
殉教をし、聖人に列せられる方たちもいます。
今、ご父母様にお写真でしか会ったことがなかった
2世たちが、清平の霊性修練会等で
心情的に通じる、そんな時代となっています。
2000年間、イエス様を慕ったクリスチャンたち以上に
強烈に、真の父母様を慕っていきたいと思うのです。
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全ての責任は私自身に帰属するものであります。
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