李相軒先生の「霊界の実相と地上生活」
今回は、『上流層の動物世界/中流層の動物世界』です。
☆
上流層の動物世界
霊界の上流層においては、動物と人間が
お互いに何のはばかりもなく自然に生活していて、
まるで一つ屋根の下の家族のように
一緒になって過ごしています。
ここでは、多様な動物たちが人間と共に生活しているのです。
人間の生活する環境が変わるたびに、
様々な次元の動物たちがやって来ては喜ばせてくれます。
人間と動物は不可分の関係になっていて、
人間は動物の真の主人の姿で登場します。
簡単に言えば、人間が動物を従わせるのではなく、
動物のほうから人間を主人として仕えてくるのです。
例えば、犬や鳥やかもなどは、人がいる所にやって来て、
「私の主人は今何をしているのだろう。
私は何をすればいいのだろう」
と考えながら主人のそばで待っていたり、
主人の行動半径に合わせて一緒に動いたりします。
主人が客と話をするときも、
客や主人の頭や手に乗ることはあっても、
決して行儀の悪い行動はせず、
自然な雰囲気を醸し出してくれます。
鳥の歌声、かもの歌声、犬のしっぽ振りなど、
彼らはあらゆるかわいいしぐさで人の頭や肩に
自然に乗ったり、人にもたれて横になったり、
自分の主人の傍らで眠ったりするのです。
その中でも特に鳥たちは、胸に抱かれながら
気持ち良さそうにじっとしています。
このような様子を眺めていると、
私たち人間がこの宇宙世界の主管主の立場で
つくられたということを、
神様にどんなに感謝をしてもし足りません。
☆
中流層の動物世界
霊界の上流層においては、いろいろな次元の
多様な動物たちが、様々な面から人間に対して、
かわいらしいしぐさを誇るように
発揮しながら生活していました。
しかし、霊界の中流層においては
動物の数が上流層ほど多様ではありません。
ここでの人間世界と動物世界の関係は、
地上のそれと似ています。
そしてここでの動物たちは、自らの巣に
一定の範囲が決められていて、
人間に接近する程度や頻度が
上流層のそれとは明らかに異なっています。
ほとんどの動物たちの様子は、上流層のように
自由でも、安らかでも、幸福でもありません。
人間と一緒に過ごすことがあっても、
じゃれたり、すべてをゆだねたりすることもないのです。
このような動物の姿は至る所で見かけられますが、
ここでの動物たちは文字どおり単なる動物にすぎません。
ここでは、人間と動物の違いが画然と現れ、
万物の主管主としての人間の姿は
上流層よりはるかに貧弱です。
ここでの動物は自らの巣で別々に生活していて、
人間は人間の位置で生活しています。
文字どおり動物は動物世界に、
人間は人間世界にいると考えればよいでしょう。
(1999年11月30日)
(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第二章 被造世界(宇宙論)
一 動物の世界
霊界の実相と地上生活(41)
上流層の動物世界/中流層の動物世界
(Blessed Lifeより)
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第二章 被造世界(宇宙論)
一 動物の世界
霊界の実相と地上生活(41)
上流層の動物世界/中流層の動物世界
(Blessed Lifeより)
☆
再編集 文責:ten1ko2
上流層の動物世界の部分を読んで、
あるキリスト教における天国観が浮かんできました。
天国では、ライオンや猛獣と戯れているのです。
そう考えると霊界で動物と戯れることができる、
とても自然な気がします。
そして何よりも、
自然万物を愛する心情を今のうち、
持たないといけないな、とも感じるのです。
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