2024年07月06日

憲法改正でなぜ争うのか?! ニュースがよくわからない人に 《5分で解説》



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政治関係のニュースで、特に
何をやっているんだ、と感じるものの一つが
「憲法改正」のことではないでしょうか。

ほぼ5分で勉強してみましょう。
今日は、「保守と革新、
『憲法』の捉え方の違い」です。

*現在の家庭連合の問題を理解するためにも、
真の日本の国防や世界平和のためにも、
いま、勝共理論で、社会を知りましょう*

まとまらない憲法論議

テレビを見ていると、憲法改正の話し合いというのは、
全くまとまらないことが多いですね。
まるでけんかをしているみたいだな、
と思ったことはありませんか。

実はこれには理由があります。
 
それは、「そもそも憲法とは何なのか」
という捉え方の根本の部分が、
保守と革新(リベラル)ではだいぶ違うからなのです。

この違いが分からないと、
憲法のニュースの意味がなかなか分かりません。

今回はこの点について、つまり
「保守と革新における憲法の捉え方の違い」
について説明します。

革新の人々の憲法の捉え方

まず、革新の立場です。
難しく言うと「社会契約説」という捉え方です。

社会契約説は、「国がない」という状態を
前提として考えます。

もちろん法律もないし、警察もいません。
ですから人々はいつももめ事や争いなどで困っています。

そこで人々は、みんなで話し合って契約を結ぶことにしました。
みんなでお金を出し合って政府をつくろうという契約です。
このお金が税金です。

そしてルールを破る人を捕まえるために、
政府に強い力を与えました。
これが警察です。

他国から攻められた時のために軍隊もつくりました。
こうして国家が誕生したというわけです。

しかし失敗もありました。
強い力を得た政府が、国民に対して
悪いことをし始めたのです。
これではせっかくの契約が台無しです。

そこで人々は、政府が悪いことをしないように、
政府を縛るための厳しいルールをつくることにしました。
これが憲法です。


以上が社会契約説のストーリーです。

もちろん一つの説であって、本当に
そういう事実があったというわけではありません。

ポイントは、社会の中で最も重要なのは
個人である、ということです。

個人の権利を守るために、憲法や国家ができたということです。
実は日本の憲法もこの立場に立っています。

保守の人々の憲法の捉え方

次に保守の立場を説明します。
保守は、古くからの文化を大切にすべきだ、
という考え方です。

例えば日本では、古くから
「和を以て貴しとなす」という価値観があります。

「人々が争ってきたので、いいことは何もなかった。
やはり調和が大事だ。
あるいは個人も大切だけれど、やはり
家族を大切にしてこそ人々は幸せになれるのだ」

そのようにして、理論理屈というよりは、
先人たちの知恵の積み重ねと、
長い歴史を通して道徳や文化がつくられてきました。

そしてある時、この文化を無視する支配者が現れました。
人々は考えました。
「たとえ支配者でも、伝統文化は
守らないといけない」と。

もちろん時代に合わせて変えるべきところは
変えるけれども、大切なところは残していこう、
それを形にしていこう、
そのようにしてできたのが憲法だ、という考えです。

もちろん個人も大切なのですが、
それと同じぐらい、道徳や文化が大切だ、
家族制度が大切だ、ということになります。

根本の思想が違う保守と革新

憲法の捉え方には大きく分けて
二つの立場があるということです。

革新の立場では、個人の権利を守るために
国や憲法がつくられたと考えます。

最も大事なのは個人であり、その個人を
守るのが憲法だ、という考え方です。

極端なことを言えば、国民みんなが
「家族制度は要らない」と考えれば、
そういう憲法をつくればいいということになります。

そして保守の立場では、
家族を大切にしてきたのが伝統文化である。
個人の権利は守らなければならないが、
伝統文化とうまく調和させていかなければならない。

古くからの歴史や伝統を大事にしていこう、
それを形にしたものが憲法だ、と考えます。

「家族が大切だ」という考え方も、
たとえ理論的な根拠がなくても構わない、
それが日本の文化だ、ということになります。


日本国憲法は革新の立場ですから、
「憲法は改正すべきだ」というのは、
ほとんど保守の立場です。

そして憲法改正を反対するのは革新の立場の人たちです。

両者の言い分をよく聞くとこのことが分かります。
お互いの根本の思想の部分が違うので、
話し合いがまとまらないのです。

ほぼ5分で読める勝共理論 7
保守と革新、「憲法」の捉え方の違い
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22348
再編集 文責:ten1ko2






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posted by ten1ko2 at 10:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | 勝共理論 勝共活動  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そこで人々は、政府が悪いことをしないように、
政府を縛るための厳しいルールをつくることにしました。

と言っていますが、その法律を作って可決するのは政府ではないですか?
Posted by 地下政府 at 2024年07月06日 11:23
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