李ヨハネ先生の「信仰と生活」のみ言、
今回は、「人間に悩む」です。
☆
世の中に、自分の生活条件で悩む人間は多いけれど、
人間に悩む人は少ないのです。
家庭のために泣く人、民族のために泣く人、
人のために苦労したという人、それは顔を見れば分かりますが、
そういう人間のために悩む人にはなかなか会えないのです。
だからそういう人に会ったなら、その人は何にも替えられない、
重要な、必要な人間になるのです。
そういう立場にある教会長は、自分が責任をもって
付き合う人のために、涙を流すのでなければ、
その地域に対して祈る資格がないのです。
情的に見れば、自分の目の前に現れた人と情的に結ばずして、
その地方のために祈ることなどできないというのです。
☆
私たちは、具体的に、今付き合っている人のために心配し、
知っている人に情を注いであげなくてはならないのです。
知らない人に情をどうしてかけられますか、
できはしないのです。
相対基準がないのに、自分の情が動くわけがないのです。
伝道に行くとか、付き合っている人の家で
自分が何か指摘できる部分を発見したなら、
その面を祈ってあげるのです。
言いたいことがあれば、まず、口で言わないで、
情的に先に話すのです。
結局、なるべく口で言わないのです。
☆
献身している人は、だれのために献身しているのでしょうか。
炊事場にいる人は、御飯を炊く時、
この御飯はだれが食べるんだと、その人のために
祈りながら御飯を作らなくてはいけないのです。
御飯を作りながら、民族のためとか、
天のためとかそういう漠然とした祈りよりも、
「この御飯をだれが食べるのだ」と、二人なら二人、
四人なら四人のその人のために情を注いであげれば、
御飯を食べる時、とてもうれしいのです。
情を込めて願ったあとに会うのと、
そうでなく会った時とは、全然違うのです。
☆
教会長であれば、二十人、三十人の時は一番いいのです。
その時には、その兄弟がどういう立場で教会に通っている
という内容を知っているから、それを一々神様に報告しながら、
その人のために、その家庭のために、あるいは
その人の親戚のために情を注いであげるのです。
そうしたら、その人も、なぜだか分からずに
教会に行きたくてたまらなくなってしまうのです。
そこでその人が教会に行ってみると、自分も知らずに、
自分のために祈ってくれた人に、自分のことを全部話したくなるのです。
そうした時に、その人を供え物として、その地域のために祈るのです。
☆
例えば、私が福岡へ行って、中村さんという人に
一番最初に会ったとします。
そして、その中村さんのために祈り、
その事情のために涙を流したとしたなら、
その人がその地の一番の供え物です。
天から見ると、その地の全部の人のために
祈ったという条件が立つのです。
そういうふうに基準を立てて祈るのです。
何もなく、「私はこの地に伝道に来ました。
どうかこの地の人を何とかしてください」と言わなくても、
神は、「してください」と言われなくても、やりたいのです。
だから、だれだれのその事情を自分の情と結んで、
具体的にその報告を神にするのです。
☆
教会長たちは、兄弟たちが来て心の秘密を何か言ったなら、
それを聞いて、まず祈るのです。
その場所で、その人と一緒に。
とてもいいのです。
その時を、失ってはいけないのです。
その人が教会長に、自分の心の内容を全部話したあとは、
とても軽く、気分が良くなるのです。
教会長は、それを聞いてから、すぐ天に報告するのです。
するとその本人に力を与えてくださるとか、
再度決心させてくださるのです。
そういうふうに、天が直接その人に干渉するのです。
人間に悩む
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則
「心情開拓」
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
信仰生活シリーズ 5
心霊を育てる生活原則
「心情開拓」
(「信仰と生活 第一集 原理の生活化」増補、改編)
☆
再編集 文責:ten1ko2
氏族メシヤとして、責任をもち
その人たちを愛するうえでも
とても参考になるお話でした。
漠然とした祈りよりも、
具体的な祈りが必要である、
目の前の人に対して、
出会った人に対して、祈っていく。
ヨハネ先生は、
「涙を流して祈る」
と言われています。
ともにみ旨を歩む兄弟姉妹に対しても、
本当の家族のように、
祈りあう教会になっていくとするならば、
天が関心を持たざるを得ないのだと思います。
今は、徹夜精誠で、
毎日、祈りを捧げる機会が与えられています。
遠い人ではなく、近い人、
目の前の人に関心を持ち、
涙を流せる者になっていきたいです。
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