金元弼(ウォンピル)先生のみ言。
「獄中で主に会う」という、春香伝のような
啓示を受けていた、腹中教の許孝彬(ホホビン)。
啓示は果たされたのか、結論のお話です。
☆
先生は、腹中教の責任者である婦人(許孝彬)に、
何とかして手紙を渡して、
彼女が出るようにしなければなりませんでした。
そこで、留置されている人には全員に
弁当が与えられますが、
その中の底の方に小さなメモを入れました。
もし、それが見付かれば大変なことです。
先生御自身も、スパイの疑いをかけられて、
そこに入っていて大変な拷問を受けていた時でした。
では、そこにはどういうことが
書かれてあったのでしょうか。
その手紙には、まず
「腹中教を否定して出て行きなさい」と書かれ、
そして終わりに、
「これを書いた人がどういう人であるか、
神にお祈りしなさい」
と書き加えられていました。
☆
後にそれが発見されて、先生は大変な拷問を受けました。
その当時は、日本が韓国を植民地として支配していた時に
韓国の人たちを治めていたそのやり方で拷問したのです。
耐え切れないほどの拷問を受けて歯は折れ、
たくさんの血を吐きました。
約80日から100日ぐらいの間の拷問の後に無罪とされ、
(19)46年11月21日、牢屋から出るようになったのです。
けれども先生は瀕死の状態で、たくさんの血を吐きました。
そこで先生の周りに集まっていた食口たちは、
死んでしまわれるのではないかと心配してお世話しました。
☆
結局そのリーダーは、先生のメッセージのごとくしませんでした。
そこでそのリーダーとメンバーは、
六・二五の韓国動乱の真っ最中に、全員殺害されました。
今まで長い間、直接の啓示によって
すべてをなしていた彼女にとって、
今まで教えてくれたその事実を否定することは、
死ぬ以上に難しいことでした。
しかし牢屋の中で再臨の主を迎えるようになるだろうと
啓示されたことを考え、また
「手紙の主が誰であるかお祈りしなさい、
書いた人が誰であるか神にお祈りしてみなさい」
という、そのことをその婦人が
本当に思い浮かべたとするならば、
今お話ししたような失敗はなかっただろうと思います。
結局は全員強制労働所に送られて、
二年後に動乱が起こり、全員虐殺されてしまったのです。
☆
神の啓示のごとく、
「あなたたちを迎え入れる人がいるでしょう」
と言われたとおり、迎えたのです。
それは迎えることによって、
次のみ言に合わせるためです。
というのは、春香が自分の約束の人と
牢屋で会えるようになるだろうと言われたごとく、
その人たちを牢屋にぶち込む者が
いなければならなかったのです。
それによってメシヤを牢屋に迎え入れるという、
み言のとおり、約束のとおりにするためであったのです。
☆
では、その婦人のリーダーが失敗した点は何でしょうか。
それは、弁当の中に書き入れたメモに
「否定して出なさい」
「これを書いた人は誰か」
と書かれたことを神にお祈りしなかったことです。
神に祈るということは、
霊能者や指導者がつまずかないために、
一番重要なことです。
謙遜に、素直な心で神にお祈りしたとすれば、
神は必ず答えてくださったはずです。
それは、乗り越えなければならない個人の責任分担です。
これが非常に恐ろしいことなのです。
神が何年も何年も教えてくれたけれども、
それができないときには、全部が無になってしまうのです。
☆
では、なぜその人がそれを
乗り越えなければならなかったのでしょうか。
なぜ神はそれを願ったのでしょうか。
神の啓示があれば、誰でもついて行くことができます。
しかし、その最後のお祈りによって、
今まで神が啓示したものは、
神がお告げしたということではなく、
自分で解決したという結果をもたらせたかったのです。
I 平壌開拓から興南解放
第一章 平壌開拓の日々
「大同保安署へ連行される」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
第一章 平壌開拓の日々
「大同保安署へ連行される」
信仰生活シリーズ 6
「伝統の源流 主と歩んだ教会創立以前の道」
金元弼(1998年7月1日発行)
*『信仰と生活第二集伝統の生活化』を改題
☆
神様が4000年間準備された
すべての基盤が崩れてしまった。。。
それが、この場面でした。
許孝彬女史は、啓示を受けていましたが、
すべてメシヤがしてくださる、
監獄から救い出してくれる、と思っていました。
きっと拷問を受け、頑なになっていたので、
そのことを信じるあまり、
他のことを受け入れる余裕もなかったのかもしれません。
お父様の手紙を読んで、
手紙に書いてあるように、祈ったらよかったのですが、
それが「責任分担」であるとは
知る由もなかったことでしょう。
手紙は読んだと思われますが、
でも、看守に見つかってしまった、ということは、
元弼先生が言われるように、
祈りを捧げなかった、ということだと思います。
神様は100%すべてを準備するわけではなく、
人間の責任分担だけは干渉されずに、
信じて待っておられる。。。
そういった意味で、
私たちも責任を果たすことが重要であること、
また、いついかなるときも、
祈り尋ねていく習慣は必要であることを
教訓としていかなければならないと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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