久しぶりに、
「ほぼ5分で読める勝共理論」を紹介します。
今回は、憲法シリーズの最終回です。
☆
日本国憲法は最も古い憲法?
憲法シリーズの最後に
「憲法改正の方法」についてお話しします。
皆さんは、日本国憲法が制定されてから
一度も改正されたことがない、ということをご存じでしょうか。
憲法が施行されたのは1947年ですから、
もう70年以上も改正されていないということになります。
今では、現行の憲法において、
世界で最も古い憲法になってしまいました。
☆
最近では10年もたてば世の中はかなり変わりますから、
70年前といえば、相当古い時代です。
例えば国際社会では、領海は国土から12海里、
約22kmと定められています。
このルールは1982年にできました。
日本は海に囲まれた国ですから、大変大きな変化なのですが、
このことは日本国憲法には反映されていません。
このように、日本国憲法には現実と合わない部分が
かなり出てきています。
それでもなぜ改正されてこなかったかというと、
憲法改正の要件がとても厳しいからです。
☆
憲法改正の要件とは
ではここで、憲法改正の要件を示す
「憲法96条」の前半部分を読んでみましょう。
「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、
国会が、これを発議し、国民に提案して
その承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める
選挙の際行われる投票において、
その過半数の賛成を必要とする」
お分かりになったでしょうか。
衆議院と参議院の両方で3分の2以上の賛成を得て、
国会が提案をして、いざ決めるのは主役の国民ということです。
ところが日本では、今の憲法が制定されてから、
衆参共に憲法改正に賛成の議員が3分の2以上に
なったことが長くありませんでした。
初めてそうなったのが2016年7月の参議院選挙でした。
実は2016年の選挙は日本の歴史上、
かなり重要な選挙だったということです。
☆
憲法改正は民主主義に反する?
憲法改正に反対する人たちの中には、
「日本は敗戦国だ。憲法を変えると
また悪いことをする」と言う人がいます。
同じ敗戦国のドイツでは、戦後に
60回も憲法改正をしました。
しかし「また戦争になる」という気配は全くありません。
他の先進国では、米国で6回、韓国で9回、
フランスで27回、憲法を改正しています。
憲法改正によって戦争をする国になったという事実は、
世界のどこを見てもありません。(2016年時点)
☆
「民主主義が破壊される」という批判もあります。
でも考えてみてください。
国会は発議をするだけです。
変えるかどうかを決めるのは国民です。
もし国民が改正したいのに、国会が国民に
判断の機会を与えない、発議をしないなら、
それこそ民主主義に反するのではないでしょうか。
本当に民主主義が大事だと思うのであれば、
「主役である国民にできるだけ判断の機会を与えよう。
衆参どちらかの3分の1の議員の反対だけで
発議すらできないのはけしからん。
国民軽視だ」となるべきではないでしょうか。
96条を改正して、今よりも国民が
判断しやすくするのがよいのではないか。
そして70年前の日本人ではなく、今、
日本に住む人々の幸福追求権が保障されるように、
必要な部分は時代に合わせて
変えていくべきではないかということです。
☆
憲法シリーズは今回で終わりです。
憲法とは何なのか。
なぜ憲法改正に対する意見が対立するのか。
憲法はなぜこれまで一度も改正されなかったのか。
最大の争点になっている“9条”の問題点とは何なのか。
このようなさまざまな課題が
一気にクリアになったのではないでしょうか。
ほぼ5分で読める勝共理論 10
憲法改正の方法
憲法改正の方法
☆
再編集 文責:ten1ko2
ここに書いてある通りだと思います。
今回、岸田首相が次期自民党総裁選挙に
立候補しないと表明されました。
次回選挙に立候補する予定の方たちが
数多く出馬表明をしています。
憲法改正に前向きなかたもいらっしゃいます。
今の日本に必要な憲法をぜひとも実現してほしい、
そう願うばかりです。
最後までお読みいただき ありがとうございました!
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過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
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