橘 幸世先生の人気エッセー
『続・夫婦愛を育む』より、
「逃げ道を残しておく」です。
☆
6月30日放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』で、
私が女性向け講座でお話ししている
大切なポイントが語られていました。
主人公のまひろが夫の浮気を知り、腹を立てます。
責める彼女に、親子ほど年の離れた夫は、
素直に頭を下げて詫(わ)びます
(当時、それがどのくらいレアなことだったかは分かりません)。
とはいえ、女性としてはそう簡単に
あっさりと許せるものでもないでしょう。
なんとか機嫌を取ろうとする夫に、
なお言い返すまひろです。
さすがにカチンときたのか、
「お前のそういうかわいげのないところ…」と、
夫はまひろの痛いところをついて反撃します。
それに対して彼女は、火鉢の灰を夫に投げつけます。
それ以来、夫の足は遠のいてしまいます
(当時は夫が妻の元へ通うスタイルでした)。
☆
そんな状況下、まひろの弟の乳母、
いとが彼女に語りかけます。
「殿様(まひろの夫)にお詫びの文(ふみ)を
出したらいかがでしょう?」
「悪いのはあちらだけど…」
「ご自分をお通しになるのはご立派ですが、
殿様のお気持ちも少しは思いやって差し上げないと」
「どう思いやるって言うの?」
「お方様(まひろ)は賢いし、
おっしゃることは正しいですが、
殿様に逃げ場をつくって差し上げないと」
「なぜ?」
「夫婦(めおと)とはそういうものだからでございます。
想いをいただくばかり、己を貫くばかりでは、
誰とも寄り添えません」
「己を曲げて、誰かと寄り添う?」
「それが、“いとおしい”ということでございましょう?」
自分を貫いて生きてきた独身時代から、
パートナーと一緒に生きるという
新たなステージに入った主人公に、
幸せになるための知恵が授けられました
(その後の展開はどうあれ、とても貴重なアドバイスです)。
☆
講座では、乳母が言ったと同じこと、
夫に「逃げ道を残しておく」ことが
肝要とお話ししています。
女性は白黒はっきりさせたい、
自分が悪ければ謝るし、相手が悪ければ
それを認めて、ひと言でいいから謝ってほしい、
と思います(こう講座でお話しすると、
多くの女性が強くうなずきます)。
けれど、その感覚で夫と話そうとすると、
事態が悪化することは珍しくありません。
男性のメンタルは、女性のそれとは別物だからです。
「自尊心の生き物」ともいわれる男性は、
自分が悪いと分かっていても、
なかなか非を認められません。
ましてや妻から追及され
責められればなおさらです。
違いを認識して、幸せに寄り添い合っていけるよう、
いとの言葉を心に留めおくのもいいかもしれません。
思うに、責め切らず「逃げ道を残しておく」
ことは、夫との関係に限らない、
有益な知恵なのではないでしょうか。
続・夫婦愛を育む 19 逃げ道を残しておく
ナビゲーター:橘 幸世
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=25276
(Blessed Lifeより)
ナビゲーター:橘 幸世
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=25276
(Blessed Lifeより)
☆
再編集 文責:ten1ko2
大河ドラマも見方によっては、
人生の教訓を学ぶものがあるのですね。
「逃げ道を残しておく」
本当に考えさせられます。
相手をコテンパンにやっつけても、
結果的には、自分にとって
不利益になることもあるのだと思います。
自分の器を広くすることが
重要なのだと思いました。
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