2024年12月18日

想像を超えるストーリー 妻の陰に夫(そして義母) 《橘先生の夫婦愛♡講座》



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橘幸世さんによるエッセー
「夫婦愛を育む」より
『義母の度量』です。

 
都会から地方に移住した若者に焦点を当てた番組、
NHKの『いい移住』。2月28日放送分は
愛知県豊田市の山里が舞台でした。

冒頭古民家カフェから始まったので、移住して始めたんだな
と、少なからず既視感を覚えました。

が、実はそこは単なるカフェではありませんでした。
カフェの主である女性がそこに至るまでの
ストーリーは、全く想像を超えるものでした。


市街地で働いていた彼女でしたが、
数年前膵臓(すいぞう)がんと診断され、
余命3カ月を言い渡されます。

膵臓がんは、がんの中でも生存率が
低いことで知られています。

そんな彼女に、プロポーズする男性がいました。
全てを承知で。

それだけではありません。
当然親には反対されるだろうと覚悟して、
二人で彼の実家に報告に行くと、
彼の母は彼女にこのように話します。

「うちの息子と結婚してやってください」


息子の器も大きいけれど、母親の器は
さらにその上をいっている!

番組では若い二人がそのシーンを述懐するのみで、
当時の母親の思いを尋ねるところはなかったのが、
私としてはとても残念です。

あるだろう複雑な思いをのみ込み、
若い二人の思いを尊重して、
結婚することを受け入れるだけでも、
十分“できた”親だと思います。

彼の母親は、別次元でした。

あくまで私の想像ですが、お嫁さんが
病気のことで負い目を感じることがないように、
親の側から頼み込んだという形を取ったのかもしれません。

自分が配偶者として、あるいは親として
同様の立場に立ったら、…どうでしょう?


晴れて夫婦となった二人。
とはいえ、妻の治療は続きます。
一時は体重が30s台に落ちたこともあったそうです。

妻の体調が良い日には、夫は気分転換にと
自然の中に連れて行きました。
すると少しずつ体調が回復していきます
(大きな愛が起こした奇跡、と私は勝手に思っています)。


稲を植える農業体験にも夫婦で参加しました。

ところが、自分たちが植えた稲が収穫直前に
イノシシに荒らされてしまいます。
そこで深刻な獣害問題を身近に知ることとなりました。

田畑を荒らすイノシシや鹿など害獣を駆除する手が、
その山里では圧倒的に不足していると知った彼女は、
それならば自分がやろうと、未知の世界に飛び込みます。

ハンターの資格を取って移住したのです。


“もらった”命を人のために役立てたいと、
創意工夫を凝らし、さまざまな形で山里に貢献しています。

人間の都合で奪った命は極力無駄にしたくないと、
駆除した動物を破棄するのではなく、
解体し自身のカフェで料理として提供。

命の尊さを教える場を設けたり、獣害自体を
減らす工夫を地域の人と行ったりしていて、
見事というばかりです。


番組では妻にスポットライトが当たっていましたが、
忘れてならないのは、そんな妻に寄り添い続ける夫。

夫あればこその今の妻です。

続・夫婦愛を育む 3
義母の度量
ナビゲーター:橘 幸世
再編集 文責:ten1ko2


橘先生が紹介されていた番組。
一度見たいものですね。。。

それにしても、カフェを開くまでに至った背景、
その道のりには、様々なものがあったのですね。

余命3か月の女性と結婚するという男性。
この男性もどんな動機で結婚されたのか、
とても気になるところです。

ただ橘先生は、
「義母の度量」というタイトルにもあるように、
お義母さんの器にも目を向けておられます。

一つの出来事を深掘りしていくと、
いろいろなことが見えてくるものですね。。。

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posted by ten1ko2 at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夫婦講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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