李相軒(イ・サンホン)先生の
「霊界の実相と地上生活」より、
いわゆる中間霊界と、地獄の
鉱物に関するメッセージです。
☆
中流層の鉱物世界
森羅万象の、存在するすべての創造物は、
愛の神様が人間のために造っておいた被造物です。
したがってすべての被造物は、
上流層のように神様が共にあってこそ、
彼ら自身の本分をすべて
発揮することができるのです。
それゆえ鉱物自体も神様と共に
生きることを願っています。
ここ中流層の鉱物の姿は、簡単に話せば
地上のそれと似ています。
人間は喜怒哀楽の大部分を、
自然を通して経験することが多いのです。
ところで、人間が美しい宝石や盆石など、
鉱物を見て楽しむために手に入れたとき、
人間の欲望はそれで達成されるかもしれませんが、
真の主人に出会って喜び楽しみたい
万物や鉱物自体の欲望は達成されることはありません。
人間は一定の環境圏にある鉱物の
外的な形だけを見て満足していますが、
様々な鉱物は一定の環境圏において
造られたままの姿で存在するだけです。
それゆえ、鉱物世界はその本質的な
深い内容を発揮することができないでいます。
鉱物におけるところの目や口や鼻は、
形としては存在しませんが、それらは
人間と共に交流することを願っています。
また私たち人間は、鉱物世界にまつわる
神様の恨(ハン)までも解かなければなりません。
(1999年12月5日)
☆
下流層の鉱物世界
山も野原も海も転がる石も、神様と人間が
共にあってこそ光ることができ、自らの姿が整います。
しかし下流層では、人間の生きること自体が
大変で困難なため、鉱物世界も暗黒と同じです。
野原は荒廃と化して捨てられた地と似ており、
人跡の絶えた山の隅にはやせこけた木が並んでいます。
こちらには一定の道がなく、周囲は常に
陰鬱(いんうつ)としていてぞっとします。
海は今にでも嵐が吹き荒れそうな雰囲気で、
山のような波が常に押し寄せています。
道にはごつごつした石ころがあちこちに転がり、
人は歩くことができず、
その場ごとに避けていくしかありません。
☆
ところで、このような環境で
人は暮らさなければならないのでしょうか。
ここの人々はお互いに嫌っています。
彼らには、すべてが面倒くさいのです。
生きること自体が面倒で、彼らには
波と野原の姿、そのほかは何も見えません。
このような環境に置かれている鉱物世界ですが、
鉱物たちは人間を慕い求めながら、
主人が現れて触ってくれることをずーっと待っています。
☆
鉱物世界と神様の心情
鉱物世界の上流層、中流層、下流層には、
神様からつくられた大切な子女たちが暮らしています。
神様の心はどこにとどまるでしょうか。
病んだ子には痛ましさを感じて、
より愛の手を差し伸べたくなるものです。
このような心情は、肉身の父母も
神様もほとんど同じです。
主人を待つことに疲れ果てて、怒り狂った波のように
憂さ晴らしをする海や、荒廃化した広い野原は、
主人が現れて育てて整えてあげれば、
本然の姿を現すことができます。
転げ回っている岩も本来の場所に戻してあげれば、
本然の姿を現すことができるのです。
より下流の層に向けられる神様の心情を、
私たちは常に察してみなければなりません。
(1999年12月5日)
李相軒(1914〜1997)(光言社刊
『霊界の実相と地上生活』より)
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第二章 被造世界(宇宙論)
三 鉱物の世界
霊界の実相と地上生活(48)
中流層の鉱物世界
(Blessed Lifeより)
『霊界の実相と地上生活』より)
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第二章 被造世界(宇宙論)
三 鉱物の世界
霊界の実相と地上生活(48)
中流層の鉱物世界
(Blessed Lifeより)
☆
再編集 文責:ten1ko2
神道においては、
「八百万の神」と言われるように、
鉱物も神様、という概念があります。
万物を尊く思う、という観点からすると、
一理あるような気もします。
お父様は、ご自身が座っておられた石が、
話しかけられたと言われます。
万物を愛しておられたお父様ならではの
エピソードだと思います。
私たちも、万物を愛する心情を
持つべき必要があるのだ、と思います。
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