2024年09月10日

世界で最も古い日本の憲法、どうして変えられないのか?! *ニュースがわからない人に《5分で解説》


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久しぶりに、
「ほぼ5分で読める勝共理論」を紹介します。
今回は、憲法シリーズの最終回です。

日本国憲法は最も古い憲法?

憲法シリーズの最後に
「憲法改正の方法」についてお話しします。

皆さんは、日本国憲法が制定されてから
一度も改正されたことがない、ということをご存じでしょうか。

憲法が施行されたのは1947年ですから、
もう70年以上も改正されていないということになります。
今では、現行の憲法において、
世界で最も古い憲法になってしまいました。


最近では10年もたてば世の中はかなり変わりますから、
70年前といえば、相当古い時代です。

例えば国際社会では、領海は国土から12海里、
約22kmと定められています。
このルールは1982年にできました。

日本は海に囲まれた国ですから、大変大きな変化なのですが、
このことは日本国憲法には反映されていません。

このように、日本国憲法には現実と合わない部分が
かなり出てきています。

それでもなぜ改正されてこなかったかというと、
憲法改正の要件がとても厳しいからです。

憲法改正の要件とは

ではここで、憲法改正の要件を示す
「憲法96条」の前半部分を読んでみましょう。

「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、
国会が、これを発議し、国民に提案して
その承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める
選挙の際行われる投票において、
その過半数の賛成を必要とする」

お分かりになったでしょうか。
衆議院と参議院の両方で3分の2以上の賛成を得て、
国会が提案をして、いざ決めるのは主役の国民ということです。

ところが日本では、今の憲法が制定されてから、
衆参共に憲法改正に賛成の議員が3分の2以上に
なったことが長くありませんでした。

初めてそうなったのが2016年7月の参議院選挙でした。
実は2016年の選挙は日本の歴史上、
かなり重要な選挙だったということです。

憲法改正は民主主義に反する?

憲法改正に反対する人たちの中には、
「日本は敗戦国だ。憲法を変えると
また悪いことをする」と言う人がいます。

同じ敗戦国のドイツでは、戦後に
60回も憲法改正をしました。
しかし「また戦争になる」という気配は全くありません。

他の先進国では、米国で6回、韓国で9回、
フランスで27回、憲法を改正しています。

憲法改正によって戦争をする国になったという事実は、
世界のどこを見てもありません。(2016年時点)

 
「民主主義が破壊される」という批判もあります。

でも考えてみてください。
国会は発議をするだけです。
変えるかどうかを決めるのは国民です。

もし国民が改正したいのに、国会が国民に
判断の機会を与えない、発議をしないなら、
それこそ民主主義に反するのではないでしょうか。

本当に民主主義が大事だと思うのであれば、
「主役である国民にできるだけ判断の機会を与えよう。
衆参どちらかの3分の1の議員の反対だけで
発議すらできないのはけしからん。
国民軽視だ」となるべきではないでしょうか。

96条を改正して、今よりも国民が
判断しやすくするのがよいのではないか。

そして70年前の日本人ではなく、今、
日本に住む人々の幸福追求権が保障されるように、
必要な部分は時代に合わせて
変えていくべきではないかということです。


憲法シリーズは今回で終わりです。

憲法とは何なのか。
なぜ憲法改正に対する意見が対立するのか。
憲法はなぜこれまで一度も改正されなかったのか。
最大の争点になっている“9条”の問題点とは何なのか。

このようなさまざまな課題が
一気にクリアになったのではないでしょうか。

ほぼ5分で読める勝共理論 10
憲法改正の方法
再編集 文責:ten1ko2


ここに書いてある通りだと思います。
今回、岸田首相が次期自民党総裁選挙に
立候補しないと表明されました。

次回選挙に立候補する予定の方たちが
数多く出馬表明をしています。

憲法改正に前向きなかたもいらっしゃいます。

今の日本に必要な憲法をぜひとも実現してほしい、
そう願うばかりです。



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posted by ten1ko2 at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 勝共理論 勝共活動  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月02日

なぜ「憲法9条」が問題なのか・・日本を守る人は誰? *ニュースがわからない人に《5分で解説》



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待ってました。
これは、当然理解していなければなりませんね。
憲法9条について、
分かりやすく解説していただきます。

憲法9条とは?

今回は「憲法9条」についてです。

まずはどんな条文か、読んでみましょう。

9条の第1項は、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を
誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する」。

第2項は、
「前項の目的を達するため、陸海空軍
その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない」です。


簡単にまとめると、日本は1項で「戦争はしません」、
2項で「戦力を持ちません」
「交戦権を認めません」と言っています。

9条の内容はこの三つです。
この中で、どれが問題なのでしょうか。

1項の戦争放棄は当然です。
たとえもめ事があっても絶対に戦争で解決してはいけません。
これは国際社会の基本的なルールでもあります。

ですから、問題は第2項ということになります。

対内的な主権と対外的な主権

ここで、「主権」という言葉について説明します。

実は主権には、大きくは二つの意味があります。
国内の主権と、国外に向けての主権、
対内的な主権と対外的な主権です。

対内的な主権というのは、
「日本の中で法律がいきわたっていますよ」
という意味です。

例えば、うちの町では暴力団が幅を利かせている。
警察も手に負えない。
みんな怖くて外に出られませんという状況であれば、
「日本の主権が維持されている」とはいえません。

これが対内的な主権です。
この主権を守るために重要なのが警察の力です。

 
日本にある外国の大使館は、日本に住む
外国人のためにパスポートの更新などをする場所です。

実はこの大使館の中に犯罪者がいても、
日本の警察は逮捕できません。

言ってみれば、大使館は外国の国家機関が
日本に出張してきているようなものです。
だから犯罪者がいれば、その国の警察が逮捕します。

いわゆる治外法権です。

 
では問題です。

仮にですが、日本に外国の軍隊が
攻めてきたら誰が対応すべきでしょうか。
相手は戦車やロケット砲を持っています。
さあ、どうしたらいいでしょうか。

国際社会のルールではどうなっているでしょうか。

警察と答えたかた、ハズレです。
警察には外国の軍隊を取り締まる権限がありません。
大使館と同じ理屈です。

もし捕まえたらその警察官が捕まってしまいます。

では誰が守るべきかというと、答えは「軍隊」です。


このように、外国の勢力から国を守るときの主権が、
もう一つの主権、つまり対外的な主権です。

言い換えれば、国の独立性です。
この国の独立を守る役割は、国際社会では
警察ではなく、軍隊が果たすことになっているのです。

ところが日本では、その軍隊がありません。
ではどうやって日本の独立を守るのでしょうか。

それで日本では、自衛隊という、軍隊ではない、
でも誰がどう見ても軍隊にしか見えない組織をつくりました。

憲法学者の大半は憲法違反だと言っています。

だったら自衛隊をなくすか、憲法を変えるか、
本当に憲法が大事だと思うのならどちらかにすべきだ
と思うのですが、不思議なことに、
両方とも反対だ、という人がいます。

しかもその人が、普段は
「憲法を守れ」という人だったりします。

自衛隊を軍隊として認めるのが、
普通の国らしくていいのではないでしょうか。

ほぼ5分で読める勝共理論 9
「憲法9条」
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22533
再編集 文責:ten1ko2


とてもわかりやすく教えていただき、
ありがとうございます。

祖国を愛する、ということは
とても貴いことであります。

自衛隊、という組織があるのも、
自国を守るがゆえの組織であるわけです。

そのことを反対する、というのは
どのような発想なのかな、と疑問です。

理論・理屈が通っていなくても、
とにかく「反対」のための反対をしている
という感じを受けます。

日本は独立した国のはずですが、
どうしたら私たちの大切なこの国を
守っていくことができるのか、
そして、世界の平和に寄与することができるのか、
深刻な問題だと思います。


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posted by ten1ko2 at 10:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 勝共理論 勝共活動  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月24日

戦後7年間、日本という国はなかった! 日本国憲法はどうできたか ニュースがわからない人に《5分で解説》



240724-1945.0726PotsdamDeclaration.jpg
ポツダム宣言1945.7.26☆


来年で終戦80年を迎えますが、
日本国憲法は、翌年には交付され、
その翌年1947年5月3日には施行されています。

「憲法、よくわからない」という
私たちに、かみ砕いた解説をしてくれる
ほぼ5分で読める勝共理論 より、今日は、
「『日本国憲法』はどのようにできたのか」
ズバリ、憲法ができた経緯のお話しです。

戦後7年間、「日本」という国はなかった?

日本は第2次世界大戦で、米国をはじめとする
連合国と戦いました。
そして戦争に負けると、連合国軍の
占領下に置かれました。

連合国が「日本は占領下に入りなさい」
と命令したのです。
この命令をポツダム宣言といいます。

それから約7年間、 “日本という国はなかった”のです。
日本が再び独立したのは1952年です。

日本と戦った48の国が、
「日本の戦争責任はもう追及しない。
国として認めよう」と言って署名をしました。
サンフランシスコ講和条約です。

「講和」というのは「仲直り」という意味です。
つまり日本がポツダム宣言を受け入れてから、
世界と仲直りをして独立を認められるまでの7年間は、
“日本は独立した国ではなかった”ということです。

日本人が日本のことを自由に決められない時代でした。

日本国憲法はGHQが作った?

この期間に作られたのが日本国憲法でした。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の責任者である
マッカーサーが部下に命じて作らせた案が、
ほぼそのまま日本国憲法となりました。

よく読むと単純な言葉のミスもあります。
それでもそのまま70年間、
一文字も変えられずに今日まできました。

「戦争に勝った国」が「戦争に負けた国」の
憲法を作るというのは、本来は国際法違反です。

しかし日本の国会で大日本帝国憲法を改正した、
というかたちを取っているので、
日本人が自主的に作ったことになっているのです。

憲法改正を目指す人たちが大抵言うのは、
「日本の憲法は日本人の手で作ろう」ということです。

一方で反対する人たちは、
「いやいやそんなことはない。
日本国憲法は日本人が作ったんだ」と言います。

日本が自立した国になるためには?

例えば現憲法の前文には、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」
と書いてあります。

GHQの案がそうなっていたからです。
それで日本人は、「何かあれば諸外国を信じればいい。
国連が何とかしてくれる。
米国が守ってくれる。
あるいは中国や北朝鮮も絶対に戦争はしない」、
そう信じがちなのです。

でも実際はそうなるとは限りません。
当たり前の話です。
しかしその当たり前のことが、
憲法には全く書いてありません。

 
人間でいえば、人間が成長して大人になるには、
自分のことに責任を持てるようにならなければなりません。
いつまでも甘えん坊では
しっかりとした考えを持つことができません。

これは国も同じです。

自分の国の平和や安全に責任を持てなくて、
助けてもらうことが前提になっています。

経済的に貧しい時代であれば仕方ないでしょうが、
いつまでもそれでは困ります。
いざというときに国民を守れませんし、
成熟した考えを持つこともできないわけです。

日本人が、日本という国の在り方を
本当の意味で考えるためには、やはり
自分の手で憲法を作ることが大切なのではないかと思います。

次回は、憲法改正の最大のテーマである、
「憲法9条」について論じます。

ほぼ5分で読める勝共理論 8
「日本国憲法」はどのようにできたのか
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22437
(Blessed Lifeより)


国家において、一番重要なのが、
「憲法」だと思います。

それを自国で作っていないのが、
日本国憲法です。

先進国家であり、法治国家である日本。
戦勝国が決めた法律をそのまま適用しているのが、
そもそもおかしな話です。

まさに、良識に基づいた
物事の判断が求められていると思います。

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