2011年01月20日

妻が語る「韓流ドラマ」の人気の秘密とは?(3)〜似ていて違う韓国の魅力〜


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さて、恋愛ドラマや、ホームドラマと共に人気なのは、「宮廷女官チャングムの誓い(大長今 대장금)」の大ブレークに始まった宮廷などを舞台にした歴史ドラマです。
今は数え切れないほど、人気の歴史ドラマがありますね。

日本の大河ドラマ風の本格的なものもありますが、史実に交えてきっとフィクションが多いんだろうなぁと思ってしまうます。毎回絶体絶命のハラハラドキドキする展開があったり、アクションシーンも見所で、男性ファンもいたりしますね。

日本の大河よりも、更に恋愛の筋書きが一つの大きな柱だったりしますから、ロマンティックなシーンもふんだんで、現代ドラマより節度を持った恋愛を楽しむことができます。

私たちは韓国の歴史は知りませんから、逆に新鮮に見ることができます。

韓国の王様への侍り方というのは、半端ではありません。日本の天皇に対してもあったとは思うのですが、比較になりません。その礼節というのは、神様にお仕えするかのごとくです。
そんな絶対的な王様に進言するときは「チョナ〜(王様)!」と、大勢で訴えたりするのです。
「王様○○をお考え直しください」と、集団や単独で座り込みを敢行したりします。
食事も取らず、風雨や寒空にも関係なく、外に座り込み、「チョナ〜、○○…オプソソ〜!」と嘆くように最後語尾を下がるように伸ばすのが特徴です。なんかすごい迫力、凄みがあります。

その衣装の色鮮やかさ、王妃や側室、皇太后の髪型など、今はだいぶ見慣れましたが、日本の髷などはシンプルすぎるように見えます。こういう高貴な女性たちは、その大きな髪形と王冠のために、肩こりなどが大変だったとか。

取り留めなく話してきましたが、歴史ものの韓国ドラマの魅力とは、突き詰めていえば、韓国のエキスをみる魅力なのでしょう。

日本によく似ているようで全然違う、韓国という国の魅力です。その生命力とでもいうのでしょうか。

そして、歴史や文化を知らないがゆえの好奇心と楽しさもあります。知り尽くしていない韓国の未知の魅力というのでしょうか。

また、先程上げた、韓国人の礼節というものには頭が下がる気がします。
儒教に影響された秩序を重んじる社会というのは現代にも残っているようです。

深々と立ち姿から、座ってお辞儀をする仕方(日本の土下座に近いもの)というのは、今も子供が両親や祖父母に挨拶する時には必ずあります。
結婚の挨拶をする時、結婚式で、里帰りした時等々…。
教会員は「敬礼(キョンベ)」として神様にするので知っていると思いますが、それが父母への挨拶なのです。
お正月、子供がお年玉をもらう時も、まずこの深いお辞儀をしてからもらうようです。日本ではただ手を出すだけですが…。

漢方や、それに基づいた韓食というものも、現代に残っています。
日本では病院といえば西洋医療が主体になり、漢方は残ってはいますが、韓国のようではありません。漢方に基づいた食事も残っていますから、食材も豊かです。

女性にとっては美容も気になります。韓国人の肌のきれいさは、憧れでしょう。現代ドラマで必ず登場する「サウナ」。ここにも韓国文化がありますね。

またどのドラマを問わず、出ている俳優(女優)さんを見ながら、あれと思うことがあります。「この人、日本の俳優の誰それに似ている!」一人や二人ではありません。
日本と韓国の血筋の近さでしょうね。中国人よりもどこよりも近い気がします。
この世に自分とよく似ている人が7人いると聞いたことがありますが、本当なんだなと思わせられます。日本人とよく似ている俳優が演じていますから、つい違和感なくドラマに入り込んでしまうのでしょう。

そして、言葉も日本語と韓国語は全然違うようでよく似ているのです。言葉の発想の仕方が同じなので、直訳できる表現が多いのです。

似ていて違う、韓国、そのミステリアスなところがいいのでしょうね。

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2010年12月15日

妻が語る「韓流ドラマ」の人気の秘密とは?(2)


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韓国ドラマに流れる懐かしい雰囲気は、
ひとつは家族や親戚などの関係を大切にすることから生じる
ホームドラマ的な要素から来ているとお話しました。

若い主人公だけでなく、それを囲む世代の違う登場人物たちが、
いくつかのストーリーを担当して、それぞれ話が展開していくので
一話一話ただ、お馴染みのシーンというだけでなく、
これでもかと、いろんな出来事が起こってくるので、飽きさせません。

日本の懐かしい家族関係を彷彿させますが、見ていると、
淡白な日本人と比べると親愛の情に厚く、表現が豊かなのに驚かされます。
親子、兄弟も仲がいいですね。
祖父母との関係、嫁・姑の関係も、濃いといいますか、それだけ激しいといいますか。
ドラマだったら、それが感動的だったり、時に滑稽にも見えるように仕立ててあります。
登場人物がそういう関係性の中で気をもんだり、失敗したりすることも、
何だか人の家庭の見えない部分を盗み見るような楽しさがあるのかもしれません。

仲がいいと言いましたが、例えば母と息子、父と娘なども、
抱擁し合うのは当然のようで、日本では考えられないですよね。
特に、イケメン俳優がお母さんと抱き合っていたりするのを見ると、
日本の主婦はどこかで
『羨ましい、あんな息子がほしい』
と思うのではないでしょうか。
あるいは「ヌナ(お姉さん、少し年上の女性の意)」
なんて、呼んでもらいたいのではないでしょうか。

知人友人関係でも、親しみの溢れる呼び方をしますし、
それが恋人関係になっても、そう呼び続けるようです。
女性は男性を同い年以下なら、呼び捨て+「~や」か、その名前の語尾+「~あ音」で呼びます。
日本では愛称は縮めて呼びますが(「まあ君」「さっちゃん」という具合)、
韓国では付けるんですね。
男性が年下の友人や恋人を呼ぶ時もそうです。

また、1、2歳年上の男性なら「オッパ(お兄ちゃん)」と呼びますし、
もう少し年上だと「アジュシ(おじさん)」になります。
日本では「先輩」、という感覚でしょうが、こんな家族的な呼び方にはなりませんよね。

また、男同士、女同士も、先輩を、兄、姉と呼びます。
男性が呼ぶ時は「ヒョン(兄貴)」、
女性は年上の女性を「オンニ」と呼びます。
従兄姉に対してもそうですね。
ちょっと語尾を伸ばし気味で、甘えたように言われると、庇ってあげたくなりますよね。

抱擁と共に、よくあるのが、「おんぶ」です。
女性が足をくじいたり、高熱で倒れて病院に運ぶ時、
あるいは、もうちょっとロマンティックな展開で、「おんぶ」シーンがあります。
日本では親子、それも基本的には、幼い子ども限定ですよね。

「手をつなぐ」ことも多いです。
日本では腕を組むというのが恋人の定番ですが…。
その前段階、「手を握る」というのもありますが、
恋人以外でも、元気付けたりする時、親愛の情の表れとして自然にしている感じです。

そして、「涙」。
これが当たり前に多いのです。
男優もよく泣きます。
泣くシーンがいわば見せ場で、感動的なシーンだったり、
悲しかったり、かわいそうだったり、涙を誘うのです。
親子で泣き、友を思って泣き、結ばれない恋人が相手を偲んで泣きます。
現実の生活でバスの中なんかで泣いている人なんかがいたら、日本では驚きですが、
ドラマだからこういう大げさにも見える感情表現が、心に響いてくるようです。
実際、演じる俳優さんも、自然に涙が出てしまう人が多いようですね。
日本のように、ツッと一筋だけの涙で終わることはありません。

いろいろ書きましたが、感情表現が豊かであり、ストレートなところ、
また「家族」という概念がとても広いところ、
私たち日本人が本心では求めているものをそのまま表しているところが、
韓流ドラマの人気の理由のひとつかな、と思いました。

(また、気まぐれで登場しますね。。。)


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posted by ten1ko2 at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓流、韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月24日

妻が語る「韓流ドラマ」の人気の秘密とは?(1)


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なぜか、女性の心をつかむ韓流ドラマ、その秘密を解く第三弾です。

先回までで、韓国は家族や先祖を大切にし、関係が深いこと、
「懐かしさ」があることを述べてきました。
もう一つはロマンティックなシーンや台詞が多いこと。
また、飽きさせず細かい事件が起こってきます。

日本にも、かつて「向こう三軒両隣」といって、親密な近所付き合いがあり、
井戸端会議と言われる社交場があり、親戚付き合いももちろんある…、
縁側から人が挨拶を交わし、鍵を掛けなくても平気だったそんな、良き時代がありました。

韓流ドラマには、そんな頃を髣髴させるホームドラマ的なものが多く、ほっとさせます。

口うるさいお祖母さんや、だらしのない叔父さんなんかが登場し、
お高くとまっている良家の奥様が母親で、必ず、若い二人の結婚に異議を唱えます。

最近は、親が結婚に反対して、という話を日本ではあまり聞かなくなりました。
子どもたちがどんな交際をしているか、干渉もせず好き放題に遊ばせて、「出来ちゃった結婚」
となっても、喜んでお披露目する親が多いのではないでしょうか。

韓国と、日本では貞操観念が、全然違うのです。
日本では、好きだったら肉体関係も当たり前のご時勢です。

韓国では今でも、「結婚するまで守る」ということを、ドラマの主人公の台詞や態度などからも窺えます。
結婚前は、家族や相手のためにも清い関係を保つことを意識する人が多いようです。
(残念ながら、そういうものばかりではないのですが…)

キスシーンや、ロマンティックなシーン、考えられないほど趣向をこらしたプロポーズ、
と見せ場はふんだんですが、ベッドシーンはないので、安心して見れます。
本当にこれは安心です。そういうものを見たい人は、アダルトを見るわけですから、
普通枠のテレビ放送でベッドシーンは不要でしょう。

ドラマを見ていると、結婚までの段取りがわかってきます。家族の関わりも当然描かれます。

恋愛にしろ、お見合いにしろ、結婚をするとなると、両家に二人が挨拶に行きます。

そして何をおいても、「家族の顔合わせ」というものが不可欠です。
両家の家族が、ホテルや料亭などを予約して、顔をそろえます。
「約婚式(婚約のパーティー)」の日取りの相談などをします。
(ドラマでも最近は「約婚式」は省くことも増えてきているようですが。)

「約婚式」の後は、結婚式・披露宴の日取りを決め、準備に入ります。

会場を決め、事前の「衣装合わせ」は結構間際に行うようですね。
ドラマでは、大体教会式でウェディング・ドレス主体のようです。

また、主人公以外の婚約者がいるという筋書きが多く、この「衣装合わせ」で一波乱あったりします。
衣装を身につけると本心が目覚めてきて、気持ちを翻して、本当に求める人の下に行くというパターン。

ヒーロー・ヒロインがゴールインする際も、同じような路程を踏んで行きます。
そして、ハネムーンに出発する車は、風船などで派手に飾られています。

日本とも似ているけれど、イザという時に照れずに派手にやってしまうところが、
控えめな日本人との違いかもしれません。

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今日の話の中から、ポイントをまとめてみます。

1 懐かしいホームドラマ、家族との関わりが強い。(それゆえに悲喜こもごものドラマが…)

2 貞操観念の違い。結婚までは清い関係。(つまり、応援したくなる純愛)

3 ロマンティックな趣向がふんだん。(日本人は、表現が乏しい。韓国人は恋愛も情熱的。)

今日は、ドラマを見ない主人に代わり、妻が書きました。
次回はこれらをもう少し掘り下げてお話ししたいと思います。

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posted by ten1ko2 at 04:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓流、韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする