さて、恋愛ドラマや、ホームドラマと共に人気なのは、「宮廷女官チャングムの誓い(大長今 대장금)」の大ブレークに始まった宮廷などを舞台にした歴史ドラマです。
今は数え切れないほど、人気の歴史ドラマがありますね。
日本の大河ドラマ風の本格的なものもありますが、史実に交えてきっとフィクションが多いんだろうなぁと思ってしまうます。毎回絶体絶命のハラハラドキドキする展開があったり、アクションシーンも見所で、男性ファンもいたりしますね。
日本の大河よりも、更に恋愛の筋書きが一つの大きな柱だったりしますから、ロマンティックなシーンもふんだんで、現代ドラマより節度を持った恋愛を楽しむことができます。
私たちは韓国の歴史は知りませんから、逆に新鮮に見ることができます。
韓国の王様への侍り方というのは、半端ではありません。日本の天皇に対してもあったとは思うのですが、比較になりません。その礼節というのは、神様にお仕えするかのごとくです。
そんな絶対的な王様に進言するときは「チョナ〜(王様)!」と、大勢で訴えたりするのです。
「王様○○をお考え直しください」と、集団や単独で座り込みを敢行したりします。
食事も取らず、風雨や寒空にも関係なく、外に座り込み、「チョナ〜、○○…オプソソ〜!」と嘆くように最後語尾を下がるように伸ばすのが特徴です。なんかすごい迫力、凄みがあります。
その衣装の色鮮やかさ、王妃や側室、皇太后の髪型など、今はだいぶ見慣れましたが、日本の髷などはシンプルすぎるように見えます。こういう高貴な女性たちは、その大きな髪形と王冠のために、肩こりなどが大変だったとか。
取り留めなく話してきましたが、歴史ものの韓国ドラマの魅力とは、突き詰めていえば、韓国のエキスをみる魅力なのでしょう。
日本によく似ているようで全然違う、韓国という国の魅力です。その生命力とでもいうのでしょうか。
そして、歴史や文化を知らないがゆえの好奇心と楽しさもあります。知り尽くしていない韓国の未知の魅力というのでしょうか。
また、先程上げた、韓国人の礼節というものには頭が下がる気がします。
儒教に影響された秩序を重んじる社会というのは現代にも残っているようです。
深々と立ち姿から、座ってお辞儀をする仕方(日本の土下座に近いもの)というのは、今も子供が両親や祖父母に挨拶する時には必ずあります。
結婚の挨拶をする時、結婚式で、里帰りした時等々…。
教会員は「敬礼(キョンベ)」として神様にするので知っていると思いますが、それが父母への挨拶なのです。
お正月、子供がお年玉をもらう時も、まずこの深いお辞儀をしてからもらうようです。日本ではただ手を出すだけですが…。
漢方や、それに基づいた韓食というものも、現代に残っています。
日本では病院といえば西洋医療が主体になり、漢方は残ってはいますが、韓国のようではありません。漢方に基づいた食事も残っていますから、食材も豊かです。
女性にとっては美容も気になります。韓国人の肌のきれいさは、憧れでしょう。現代ドラマで必ず登場する「サウナ」。ここにも韓国文化がありますね。
またどのドラマを問わず、出ている俳優(女優)さんを見ながら、あれと思うことがあります。「この人、日本の俳優の誰それに似ている!」一人や二人ではありません。
日本と韓国の血筋の近さでしょうね。中国人よりもどこよりも近い気がします。
この世に自分とよく似ている人が7人いると聞いたことがありますが、本当なんだなと思わせられます。日本人とよく似ている俳優が演じていますから、つい違和感なくドラマに入り込んでしまうのでしょう。
そして、言葉も日本語と韓国語は全然違うようでよく似ているのです。言葉の発想の仕方が同じなので、直訳できる表現が多いのです。
似ていて違う、韓国、そのミステリアスなところがいいのでしょうね。
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